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工芸の新たな魅力感じて 栃木県立美術館、工程や技法にも焦点

栃木県立美術館の企画展「工芸の教科書」で展示資料について説明する担当学芸員、鈴木さとみさん=宇都宮市桜の栃木県立美術館
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 制作工程や技法、道具にも焦点を当てて工芸品を紹介する企画展「工芸の教科書」が県立美術館(宇都宮市桜)で開かれている。12月24日まで。陶芸▽金工▽漆芸▽ガラス工芸▽木竹工▽染織-の6分野で作品と資料、計100点以上が展示され、完成までの道のりを知ることで工芸の新たな魅力を感じることができる展示となっている。

 同展担当の学芸員、鈴木さとみさんは県内ゆかりの作家らの制作現場を取材。陶芸では浜田庄司の孫、浜田友緒(ともお)さん、竹工芸では人間国宝の勝城蒼鳳(そうほう)さんの協力を得るなど各分野の制作工程を写真パネルで解説している。鈴木さんは「素材、技法から迫ると、工芸には、いろいろな秘密がひそんでいる」と説明する。

 作品は作家38人の81点を紹介。陶芸では浜田庄司、田村耕一、島岡達三ら県内の人間国宝の作品をはじめ庄司とも関わりの深いバーナード・リーチ、ガラス工芸では工業製品から芸術としての道を切り開いた東京の岩田藤七(とうしち)、久利親子、庄司の四男、浜田能生(よしお)ら多様な作家の作品が並ぶ。

 資料では、作家たちが残した図面や書き残した書類があり、田村は佐野の工房に築いた登り窯の設計図や焼成温度を時間を追って細かく記録したメモなどがある。島岡の道具や陶芸家・林香君(かく)さんから借り受けた釉薬(うわぐすり)の原料なども展示。工程の複雑さに加え、材料の面からも多様な表現に広がる面白さを伝えている。

 2020年東京五輪・パラリンピックに向けた県のの魅力をアピールする「とちぎ版文化プログラム・リーディングプロジェクト事業」の一つとして企画。学芸員のギャラリートークは12月9、23日の午後2時。

 「古川龍生(りゅうせい)展」を同時開催。月曜休館(12月24日は開館)。問い合わせは同館(028・621・3566)へ。

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