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「クジラ解体ショー」覚えていますか 下関、情報提供を呼び掛け

1980年代に長崎県東彼杵町で開かれた「クジラの解体ショー」の様子(下関鯨類研究室提供)
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 昭和40~60年代にかけて、頻繁に開催されていた小型のクジラをさばいて販売する「解体ショー」を記録に残す取り組みが、近代捕鯨発祥の地をうたう山口県下関市で進んでいる。商業捕鯨の撤退などで姿を消し、資料が集まらず難航するが、同市の団体は「昭和の風俗の一つ」と位置づけ、情報提供を呼び掛ける。

 取り組みは、下関市の委託を受けてクジラに関する文化などを研究する下関鯨類研究室が、5年前から始めた。室長の石川創氏によると、コビレゴンドウなど体長4メートルほどのクジラを解体し、その場でポリ袋に詰めて販売した。当時は小型クジラの市場価値が低く、鯨肉業者がスーパーなどでの販促目的で企画したことが始まりとみられる。

 「本物のクジラを見られることが、人々の心をつかんだ」といい、集客効果は抜群だった。地域イベントも含め、関西を中心に少なくとも1千回は開催されたと推定される。

 しかし捕鯨に対する規制が強まり、昭和63年に日本が商業捕鯨から撤退したことで、コビレゴンドウの価格が高騰した。石川氏によると、平成初期に大阪の百貨店屋上で開催されたのが、最後のショーだった可能性があるという。現在、関係者や参加者の記憶を頼りに情報を集める。石川氏は「解体ショーは昭和の文化の一つだったが、ほとんど記録されておらず、全容の把握が難しい。ささいなことでも情報提供をお願いしたい」と訴えた。連絡先は同研究室(083・250・8307)

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