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秀郷に焦点、武士のルーツ知って 栃木県立博物館で企画展 伝説の宝刀「蜈蚣切」も

太刀「蜈蚣切」について説明する県立博物館の山本享史さん=宇都宮市睦町の同館
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 栃木が誇るべき武士の元祖、藤原秀郷(ひでさと)を紹介した県立博物館(宇都宮市睦町)の企画展「藤原秀郷-源平と並ぶ名門武士団の成立」(12月9日まで)では県内初出展を含め貴重な史料が並ぶ。20日からは国重要文化財「歓喜天霊験記(かんきてんれいげんき)(伝天神縁起(てんじんえんぎ))」(文化庁蔵)が展示される。

 秀郷は平将門の乱(935~40年)を鎮圧、多くの名門武家の祖先。下野の地を拠点に活動したが、史料が少なく、実像が知られていないこともあり、県内でも顧みられることは少なかった。同館では今春、テーマ展で秀郷と那須与一を取り上げたが、秀郷にスポットを当てた本格的な企画展は初めて。

 同展担当の学芸員、山本享史(たかし)さんは「地元・栃木でもあまり知られてこなかったが、秀郷は源平と並び、中世の武士社会に大きな影響を与えた。栃木に東国武士のルーツがあることを知ってもらいたい」と強調する。また、秀郷は近江での大ムカデ退治の「俵藤太(たわらのとうた)伝説」が残り、西日本を中心に下野出身と認識されていない面もあるという。

 同展展示史料の中でも伊勢神宮(三重県伊勢市)に奉納された太刀「蜈蚣切(むかできり)」(神宮徴古館(ちょうこかん)農業館蔵)は門外不出の宝刀で今回、特別出品。大ムカデ退治の伝説に関わり、秀郷が用いていたとの銘文が刻まれている。作者とされる神息(しんそく)は奈良時代の刀工だが、14世紀ごろのもので、秀郷の子孫が伝承を誇りとして奉納したとみられる。

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