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復活の「百済寺樽」、幻の銘酒造り支えませんか 滋賀

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 ■愛東地区地域おこし協力隊、来年度の体験オーナー募集

 織田信長による焼き討ち(1573年)で醸造が途絶えた幻の銘酒「百済寺樽(ひゃくさいじたる)」。今年2月に地元農家らの協力を得て444年ぶりに醸造に成功し、地域活性化への期待がふくらむ中、東近江市の「愛東地区地域おこし協力隊」は酒造りを支える来年度の体験オーナーを募集している。

 百済寺樽の醸造にまつわる資料は焼失していたが、同地域おこし協力隊員の比嘉彩夏さん(31)が復活プロジェクトを企画。地元農家や酒造会社などの協力を得て復活を果たした。

 酒造りの費用などを賄うため、年度ごとに「体験型オーナー」を募っており、平成29、30年度にはいずれも県内外の18人が応募した。3万円を払ってオーナーになれば、百済寺樽に使う酒米の田植えや稲刈り、百済寺での修行が体験できる。大阪や神奈川など都市部からの参加者も多いという。

 来年度のオーナー募集に向け、25日までの百済寺のライトアップに合わせて百済寺樽をPR。紅葉の名所として知られる庭園を眺めながら、百済寺樽を楽しめるイベントを行っている。

 比嘉さんは「復活した百済寺樽を今後も存続させていくため、より多くのオーナーを集めたい」と話し、50人を目標に据えている。

 百済寺のある百済寺町はかつては農業が盛んだったが、少子高齢化や人口流出を背景に過疎化が進み、現在は耕作放棄地も目立つ。

 オーナーには百済寺や同町の魅力を口コミや写真共有アプリ「インスタグラム」などで発信してもらい、定住者や観光客の増加を狙う。

 比嘉さんは「百済寺樽の体験オーナーになることやオーナーの投稿を通じて百済寺町にも興味を持ってもらい、400年前のような活気ある場所になってほしい」と話している。

 体験オーナーの申し込みは百済寺樽のホームページ(https://www.hyakusaijitaru.com/)から。問い合わせは百済寺(0749・46・1036)。

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【用語解説】百済寺樽(ひゃくさいじたる)

 東近江市の古刹、釈迦山百済寺で醸造されていた僧坊酒で、天野山金剛寺(大阪府河内長野市)など畿内4つの寺の僧坊酒とともに清酒の起源とされる。かつて存在したことは金閣寺の史料に記載があり、境内から醸造用のかめも出土している。室町幕府に献上され、9代将軍、足利義尚らも杯を重ねたと伝わる。

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