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【かながわ美の手帖】横浜美術館「駒井哲郎-煌めく紙上の宇宙」展

駒井哲郎「R夫人像」(昭和46年、アクアチント・エッチング、25・5×21・0センチ)=横浜美術館蔵 (C)YoshikoKomai2018/JAA1800117
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 ■創作にささげた人生 銅版画に広がる世界

 大正・昭和期を生きた銅版画家、駒井哲郎を紹介する企画展「駒井哲郎-煌(きら)めく紙上の宇宙」が横浜美術館で開かれている。銅版画や詩画集など駒井の作品約210点とともに、西田武雄、長谷川潔、レンブラント、ルドンら駒井に関係の深い作家の作品約80点も展示。木版画が主流だった日本に銅版画を根付かせた功績や、創作にささげた人生の軌跡など、駒井の人物像に迫る展覧会だ。

 ◆洋画の情緒感

 駒井は銅版画のなかでも、エッチングによる制作を得意としたという。エッチングとは、銅版に針で原画を彫り、薬液で腐食させた部分にインクを詰め、プレス機で紙に押し写すという方法で描く版画だ。会場では多くの銅版画作品と合わせて、駒井が愛用したプレス機も展示している。

 駒井の版画は黒インク一色のモノクロ世界だ。描いているのは木船の浮かぶ川岸や東京・丸の内の街並み。1ミリにも満たない細い線を重ね、水の流れや遠くに飛ぶ鳥、煙突の煙などを丁寧に描写している。いずれの絵にも、洋画のような情緒が漂っている。

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