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「甲府城跡」、国史跡に答申 「野面積み」の石垣の状態良好 “幻の天守閣”の復元焦点

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 県甲府城跡総合調査検討委員会の会長を務めた帝京大文化財研究所(笛吹市)の萩原光雄所長は、「金箔瓦が見つかったことは、考古学的には天守閣があったことを示すが、どんな形をしていたかという問題が残る」と指摘する。

 同委員会は昨年3月、「月見櫓(やぐら)上に『天守』という文字を記載している絵図もあった」との報告を行っているが、天守閣を示す決め手にはなっていない。

 県学術文化財課の担当者は「『天守』は最も高い所を指すので、必ずしも天守閣があったことを指すとはかぎらない」と話す。

 一方、天守閣復元を求める商工関係者などでつくる「新世紀甲府城下町研究会」は、答申を契機に運動の盛り上がりを目指す。

 メンバーの小沢孝一郎・甲府青年会議所理事長は「図面が見つからなくても甲府のシンボルとして建築すれば、観光客などの増加につながる」と復元の可能性に期待を込める。

 県と甲府市は甲府城跡周辺の再開発を進め、観光交流施設の新設などを計画している。文化財保護法の改正後は、教育委員会が担ってきた城跡の保護に関する事務を、知事が担当できるようになる。

 このため、復元の推進を求める人たちからは「県が柔軟な対応をしてくれると喜ばしい」との声も出ているが、天守閣の姿を示す決定的証拠がないだけに、今後も論議が続きそうだ。

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