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フジニオイザクラ、濃いピンク「紅富士」人気 富士北麓、生産比率5割上回る見込み 山梨

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 桜のような花を秋に咲かせるフジニオイザクラ。日本一の生産量を誇る富士北麓で、改良品種「紅富士」へのシフトが進んでいる。県富士東部農務事務所などによると、紅富士の生産量は、品種登録から3年目の平成28年度にフジニオイザクラ全体の3割を超え、5年目の今年度は5割を超す見込みだ。県内の業者が観光客向けに加工花を開発するなど、知名度アップの取り組みも進んでいる。(昌林龍一)

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 JA北富士によると、フジニオイザクラはインド北東部・アッサム地方原産の「アッサムニオイザクラ」が原種だ。年間を通じて涼しい気候が似ており、昭和45年ごろから栽培を開始。

 農家は品種改良に取り組み、平成15年には情報交換のための研究会も作られた。

 これまでに「ガーネット」「ホワイトパール」などを開発。「フジニオイザクラ」のブランドで栽培し、毎年8月下旬から今月中・下旬に出荷してきた。

 近年は若者の花離れなどで伸び悩んでおり、これを打開しようと開発され、地元農家が26年度に品種登録したのが「紅富士」だ。

 「花の色が濃く、需要の拡大が見込める」(JA北富士)と、初めて研究会の全13農家が誰でも生産できる品種にしたため、生産が広がった。

 県富士東部農務事務所によると、26年度に約2万4400鉢(フジニオイザクラ全体の23%)だった紅富士の生産量は、3年後の29年度、約2万9千鉢(同33%)に伸びた。県花き振興センター岳麓試験地(富士吉田市)などによると、今年度は研究会の13農家すべてが紅富士に取り組み、生産量も増加し、ニオイザクラ全体の5割を超す見込みという。

 昨年、地元の直売所などで鉢ものを試験販売したが、今年から静岡県御殿場市の観光施設「時之栖(ときのすみか)」でも販売を始めた。

 紅富士を栽培する富士河口湖町大石の鎌倉強正さん(76)は「今は紅富士が6割。冬場にピンクの色が見られると、年配者に人気だそうだ」と話す。

 一方、鉢のまま持ち帰れない訪日外国人を含む観光客向けに販路を広げようと、花科学合同会社(甲府市中小河原)が加工品の開発に取り組んでいる。

 生花とドライフラワーのの中間にあたる「プリザーブドフラワー」だ。同社は国内の花き市場にセールスを始めており、「国内外で紅富士の知名度を高めていきたい」としている。

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