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熊本地震2年半 阿蘇の観光客、7割回復も頭打ち SNSなどでPR

熊本県・阿蘇山の観光名所「草千里」
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 平成28年4月の熊本地震から2年半が経過するが、大きな被害が出た熊本県・阿蘇地域を訪れる観光客が依然、地震前の7割程度にとどまっている。主要道路や鉄道の寸断で九州の観光ルートから外す動きもあり、地元では会員制交流サイト(SNS)を使った情報発信に力を入れるなど観光客の回復へ模索が続く。

 阿蘇地域(阿蘇市や南阿蘇村など7市町村)のインフラは本震で打撃を受けた。阿蘇山山頂部に続く主要3ルートは今春までに全て開通する一方、熊本と大分を結ぶ国道57号やJR豊肥線、南阿蘇鉄道の寸断は続く。

 57号と南阿蘇地域をつなぐ阿蘇大橋は崩れ、下流側で架け替えが進むが、開通は32年度の予定。57号の代替ルートとなるトンネル開通も同時期になる見通しだ。観光客は各所で迂回を強いられ、レンタカーが通行止め箇所で立ち往生する光景が見られる。「渋滞で移動時間が読めない」としてツアーから外す旅行会社もある。

 県によると、阿蘇地域の観光客は27年は約1590万人だったのに対し、被災した28年は約990万人に激減。昨年は7割近くの約1100万人(速報値)にまで持ち直したが、今年は回復が進まず、同程度と見込む。

 阿蘇大橋近くにある「アーデンホテル阿蘇」の古沢保介支配人(59)は「一時は被災者の仮住まいや工事宿舎としてまとまって借り上げてもらっていたが、今は落ち着いた感じだ」と状況は上向いていないと指摘する。

 県は今年8月、各地の旅行業者を招き、阿蘇地域の復旧した観光スポットを案内し、旅行商品に組み込むよう求めた。

 SNSやブログを使って国内外に観光を呼び掛ける動きも。雄大な阿蘇の風景やイベントの写真などを発信しているNPO「ASO田園空間博物館」(阿蘇市)の下城卓也事務局長(50)は「インフラ復旧をただ待たず、阿蘇の魅力を積極的に伝えたい」と話す。

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