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静岡看護師遺棄 伊藤被告、遺族の言葉に表情一変「参加しなければ…」

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 「僕が参加しなければ今回の結果にはならなかった」-。

 営利目的略取などの罪に問われた伊藤基樹被告(28)は後悔を口にした。静岡地裁浜松支部で9日に開かれた女性看護師遺体遺棄事件の初公判。事件を主導したとされる男が自殺し、捜査が混迷を極めた事件の経緯を知ろうと60席の傍聴席は満員となった。

 検察側の冒頭陳述によると、伊藤被告は犯行直前まで勤務していた風俗店で人間関係にトラブルを抱えていた。伊藤被告は所持金が1500円しかなく、すぐに稼げる仕事を、とインターネット掲示板の呼びかけに応じたという。「一番大きかったのは食事と寝床を用意してくれたこと。5万円もらえればいいと思っていた」と犯行に及んだ理由を語った。

 上は真っ青のジャージー、下は濃いグレーのスエットを着用し入廷。検察官が犯行状況を説明している最中も、真っすぐモニターを見つめ、被告人質問でも時折、答えに窮する場面もあったが、ほぼ全ての質問に回答した。

 唯一、表情が変わった瞬間があった。検察官が遺族の思いを読み上げたときだ。

 姉が結婚式で着用する白いドレスを内山茉由子(まゆこ)さんが選んだことや母に「自分もこれを着たい」と話していたことなど生前のエピソードが語られると、徐々に顔が赤らんだ。「娘の命日が分からない。こんなことがあってよいのか」と非難する遺族の声を検察官が読み上げると、伊藤被告は真っ赤な顔を両手でぬぐった。

 後悔を口にした伊藤被告だったが、「(共犯の)鈴木(充被告)が決めた人を拉致するという認識だった」「運転だけでいいという考えだった」とあくまで従属的立場だったことを主張。なぜ内山さんが狙われたのかなど、肝心なことが語られることはなかった。 (石原颯)

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