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福岡で九州最大級の商談展示会「フードスタイル」 人手不足も商機、時短機器に関心

ビジネスチャンスを求め、多くの企業が参加した商談展示会
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 飲食業界のメーカーやバイヤーらが集う九州最大級の商談展示会「フードスタイル2018」がこのほど、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で開かれた。飲食業界は今、働き手不足と国内市場の飽和という課題に直面するだけに、調理効率を高める機器に人が集まったほか、海外進出の足がかりとなるブースが注目された。 (九州総局 高瀬真由子)

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 会場中央のスペースには、厨房(ちゅうぼう)機器が置かれた。この中で不二精機(福岡市)は、おにぎりを自動でつくる機器などを提案した。おにぎりマシンでシェアトップの企業とあって、ブースには大勢の人が集まっていた。

 ニチワ電機(兵庫県)は、冷蔵庫とスチームオーブンを一体化させた機器をPRした。調理後の料理を冷やして保存し、配膳(はいぜん)時間になれば温める。

 福祉施設や病院での活用を想定しており、配膳作業の軽減につながるという。ニチワ電機の営業担当者は「厨房機器はこれまで『人減らし』という批判的な目でみられてきたが、人手不足が深刻となり、もはや機械に頼らないと回らないという切実な声が上がる。省力化や作業時間短縮へのニーズは高い」と語った。

 厚生労働省がまとめた平成30年9月の有効求人倍率(パート含む)をみると、「飲食物調理」が3・31倍、「接客・給仕」が3・92倍だった。全職種の平均1・48倍に比べ、飲食業界における人手不足の深刻さが分かる。

 それだけに、厨房機器メーカーなどにとっては、人手不足の解決が、大きな商機となる。

 このほか会場では、えりすぐりの食材が並び、商談が進んでいた。

 カフェを開くという鹿児島県霧島市の前田嘉郎氏(55)は「味はどこもレベルが高く、店の目玉になる特色のある商品がほしい」と語った。

 販路拡大へ、東南アジアに目を向ける企業の姿もあった。タイ、インドネシアの企業関係者と商談ができるブースには、約20社の申し込みがあったという。

 ミャンマーでも菓子店を営む「ラ・ヴィ・アン・ローズ」(福岡市)の小田信也氏(50)も参加した。「日本はコンビニも含め多種多様なスイーツが販売され、市場は飽和状態。求められる土地に行った方が長く生き残れる」と話した。

 九州製氷(福岡市)の経営企画室長、石井真人氏(43)は「日本は価格競争に陥っており、景気はよくなっても単価は上がらない。5年10年で考えると、東南アジアの方が成長性は高い」と説明した。

 ただ、海外市場開拓は容易ではない。タイでショッピングモールを展開するケネット・キャスパー氏は「日本食はすでにタイで広がっており、特色がないと新しい企業は入りにくい。新しい商品を持つ企業を求めている」と述べた。

 商談展示会は昨年に続き2回目の開催だった。民間企業がつくる実行委員会が主催し、403の企業や団体が出展した。

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