PR

地方 地方

歌に落語…いい湯だな 尼崎の銭湯、利用増へ奮闘 「疲れ落として」多彩な企画

Messenger

 利用客の減少に悩む尼崎市杭瀬本町の老舗銭湯「第一敷島湯」が、お笑いライブや落語会など多彩なイベントを開催し、客足を取り戻そうと奮闘している。入浴料のみで楽しめることから、最近は常連客以外も目立つようになった。3代目店主の黒木達也さん(53)は「日々の疲れを湯で落とし、ほっと一息ついてほしい」と呼びかける。

 日も沈みかけた頃、ギターの伴奏に合わせた「なごり雪」の合唱が脱衣所から聞こえてきた。

 昨年夏に始まった歌声喫茶では、利用客らが昭和40~50年代に流行したフォークソングを歌い上げ、湯で汗を流す。

 第一敷島湯は大正12年の創業。当時と変わらぬ唐(から)破(は)風(ふ)の屋根や薪で沸かした湯で人々を癒やし、最盛期の昭和40年代には1日150人が訪れていたが、近年は家庭に浴槽が普及したことなどから利用客が減少。現在は1日数十人程度と「赤字覚悟」の経営が続く。

 県公衆浴場業生活衛生同業組合によると、尼崎市内の銭湯は昭和44年に164軒あったが、現在は4分の1以下に。ほかの銭湯も同様の苦境に陥っている。

 そこで、黒木さんは集客の方法を考えようと、約2年前から全国各地の銭湯で行われているユニークな取り組みの調査を開始。そうした情報を参考に、お笑いライブや落語会、歌声喫茶のほか、フリーマーケットや写真教室など銭湯の枠にとらわれない多彩なイベントを企画してきた。

 黒木さんは「ユニークなイベントを今後も考え、少しでも銭湯離れを食い止めたい」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ