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【平成のヒーローはこうして生まれた】薩摩剣士隼人(下) 日本飛び越え鹿児島アピール

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 24年4月から、テレビの台本を教材として、学生に翻訳させた。

 「『「こいからも、きばいもんそ!』は『Let’s work harder』でどうでしょうか」

 「その文章だと、『今は頑張りが足りない』というニュアンスが入ってしまうね。『Let’s keep up the good work』の方が良くない?」

 学生の英語力向上に加え、もう一つメリットがあった。故郷の言葉・鹿児島弁の勉強だ。

 ドラマには鹿児島弁がふんだんに登場する。だが、方言が消えゆく中で、若者には分からない言葉やニュアンスが曖昧な言葉もある。

 学生は祖父母や両親に鹿児島弁を聞き、意味を学んだ。

 授業の中で積み重ねられた翻訳版は、英語字幕版の素材となり、ネットでも配信された。

 海外進出は、ネット上だけではない。

 平成27(2015)年9月、薩摩剣士隼人は英ロンドン中心部のトラファルガー広場で、ステージイベントに出演した。

 日英学術交流と薩摩藩英国留学生来英150周年を記念した「ジャパン祭り」の会場だった。声は、英語を母国語とする永正の同僚が引き受けた。

 海外進出も果たした隼人は今、地域のご当地キャラクターのまとめ役となり、鹿児島の発信力を高めようとしている。

 外山らは昨年5月、ご当地キャラが相撲で対決する「鹿児島キャラ相撲」を始めた。行司は隼人が務め、それぞれのご当地キャラが対戦する。その様子は、SNSなどを通して全国に発信される。

 「鹿児島にいる夢を持つ人々が、鹿児島をPRするコンテンツを創造する。隼人には、そんなコンテンツが集う土台、プラットホームに育ってほしい」

 外山の夢の実現まで、薩摩剣士隼人の戦いに「最終回」はない。(敬称略)

                   

 この連載は谷田智恒が担当しました。

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