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滋賀の「読書先進県」の地位着々 図書館、1人あたり貸し出し全国2位 司書増員、蔵書は巡回便で融通

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 日本図書館協会の調査によると、平成28年の県内公共図書館の1人あたりの貸し出し冊数が7・97冊と東京都に次ぐ2位に入った。滋賀県は「読書先進県」の地位を固めつつある。背景には県内の図書館が蔵書を融通し合って「量」を増やす一方、司書を増員するなどで「質」を高めてきたことがあるようだ。

 大津市立図書館(同市浜大津)に7日、ワゴン車で約160冊の本が運ばれてきた。利用者からリクエストがあり在庫のなかった本を、141万冊の蔵書を持つ県立図書館(同市瀬田南大萱町)が貸し出す巡回便だ。県内の図書館を週に1度回り、図書館同士の蔵書の融通も仲介している。

 市立図書館司書の浅田あや美さん(34)は「予算が限られている中、手に入りにくい本も届けることができて非常に助かっている」と喜ぶ。巡回便により規模の小さい図書館でも多くの本を貸し出せるようになり、貸し出し冊数の増加を後押ししている。

 県内公立図書館の県民1人あたり貸し出し冊数は昭和55年に0・60冊(県立図書館を除く、全国順位は不明)だったのが、平成28年に7・97冊(全国2位)と飛躍的に伸びた。昭和55年の県内公立図書館数は6館だったが、「図書は知識の源で地域振興に不可欠」との考えから、県が県内各地の図書館新設に積極的に補助金を交付するなどした結果、現在は公立、私立合わせて50館に増えた。

 一方で司書の配置も増やした。日本図書館協会の調査では、県内図書館で司書の資格を持つ職員の割合は全体の81・3%と全国トップ。図書館司書は図書館法で定められた国家資格を持つ専門職員で、本の選定から貸し出し、読書案内まで行う。司書が増えると利用者の問い合わせに的確に答えられるケースが多く、貸し出し冊数が増える一因になっているようだ。

 このほか県内の図書館では0歳から貸し出しカードを作れる制度を設けたり、映画鑑賞会を開催したりなど、老若男女が足を運べる施設作りにも力を注いだ。県立図書館の岡田知巳サービス課長は「潜在的な読書需要に応え、県民の読書習慣を下支えできるよう、選書やサービスなどを拡充したい」と話している。

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