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福島で郵便物をドローン輸送 空の産業革命へ前進

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 小型無人機「ドローン」を使った国内初の目視外飛行による荷物搬送が7日、南相馬市と浪江町の郵便局間で始まった。距離は約9キロ、荷物の重量も2キロほどだが、その意味は重い。もともと操縦者による監視の徹底が求められていたが、9月に規制が緩和されたばかり。背景には、人口減少の中、物流を中心にドローンの持つ可能性への熱い期待がある。 (内田優作)

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 この日、南相馬市の小高郵便局屋上から離陸したドローンは、目的地を探るように上空30メートル付近で停止、やがて一直線に上空を滑空していった。時速72キロの最高速度を54キロ程度に抑えていたが、それでも16分後には浪江郵便局に到着、自動車では追いつけなかった。

 ◆人手不足の現場

 日本郵便はコンピューターと衛星利用測位システム(GPS)で位置情報を把握、ドローンの搭載カメラからの映像もチェックし、常に機体を監視下に置いていた。当面、郵便局間の運航を月6日間実施、ノウハウを蓄積する。同社の小池信也郵便・物流事業企画部長は「物流の現場は人手不足。安全性を高めながら可能性を掘り下げたい」とし、ゆうパック配送など実サービスでの実用化を全国で目指す。

 ◆「ありがたい事業」

 ドローン活用では官民協議会がまとめた「空の産業革命に向けたロードマップ」に沿って官民一体の取り組みが進む。県も浜通り地区を「福島イノベーション・コースト構想」で最先端技術研究開発拠点と位置づけ、復興を目指す。初飛行の着陸を見届けた浪江町の吉田数博町長は「物流の転換点だ。(地元への)帰還者が少ない中、ありがたい事業だ」と語った。

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