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【上州この人】フランス語講座「楽しく学んで」 富岡市国際交流員、ダミアン・ロブションさん(31)

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 フランス人のポール・ブリュナが設立に指導的役割を果たした富岡製糸場。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録の1年前から、富岡市国際交流員として勤務するのがフランス人のダミアン・ロブションさん(31)だ。文献の翻訳、外国人見学者への解説から情報発信まで幅広く活動し、今年で勤務6年目。21日からは、市が企画した女子塾で「フランス語講座」の講師を務め、「楽しくフランスを学んでほしい」と意気込んでいる。(椎名高志)

 製糸場が世界遺産に登録された平成26年度、訪れた観光客は133万7720人に上った。それが29年度は63万7288人、30年度は30万8555人(4~9月集計)と減少傾向が続いている。

 「もちろん増えてほしいとは思うが、それ以上に見学しやすい環境になったと思う。これからいろいろな展示やイベントも企画されているので、歴史的な背景なども知って、もっと楽しんでもらえるようになる」

 そう冷静に捉える。登録から4年たち、「フランスで、富岡市と製糸場の存在はよく知られるようになってきた」とも強調する。

 「フランス発で世界をバイクで巡る企画があるが、日本でのツーリングでは富岡が必ず通過点になっている。フランスの企画会社が作成したチラシに『(製糸場は)フランス人によって建設された』と書かれていることなどが、その証しだ」

 来年2月には、市が昨年6月に完成させた映画「紅い襷(たすき)~富岡製糸場物語」のフランス語字幕版が、ジャポニスム2018公式企画第6回「伝統と先端と~日本の地方の底力」の一環で、パリとナントで上映されることになった。「さらに富岡と製糸場に注目する人が増えるはず」と力を込める。

 女子塾には、製糸場で活躍した女工のように、現代女性に一層輝いてもらおうという狙いがある。講座では、フランス語の基礎やフランス女性の生活様式などについて、シャンソンを聴くなどしながら学ぶ。

 「今問題になっている医大入試差別がフランスで起きれば、日本とは違って女性全体が抗議に立ち上がるだろう。そんな刺激的な話もしていきたい。学んだ後、フランスを訪れてくれたらうれしい」

 「かわいくて良い人」という富岡の女性と結婚して2年。「人間としても社会人としても成長できた歳月だった。富岡はいつまでも私の第二の故郷」と振り返りながら、「私の役目は富岡とフランスの懸け橋」と言い切る。

                   ◇

【プロフィル】ダミアン・ロブション

 昭和62年、フランス・サルト県のサブレ・シュル・サルト市生まれ。パリの国立東洋言語文化学院で日本語を専攻。平成22年、上智大学に国費留学生として初来日。25年からは総務省や外務省らの協力で地方公共団体が実施するJETプログラムで富岡市国際交流員に就任。

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