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京都府内18社寺の非公開文化財公開 無鄰菴と西福寺、初参加 

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 普段見ることができない府内の建築物や仏像、絵画などを期間限定で公開する「京都非公開文化財特別公開」が11月1日から始まり、18カ所の社寺などが参加する。多くの人に文化財を知ってもらおうと、京都古文化保存協会が昭和40年から実施している恒例行事で、毎年春と秋の2回行われている。今年は、台風などで府内各地の文化財も前例がないほどの被害を受けており、同協会の担当者は「できるだけ多くの人に見に来ていただき、一つでも多くの文化財を助けたい」と話す。11日まで。

 今回は、無鄰菴(むりんあん)(京都市左京区)と西福寺(東山区)が初めて参加。光雲寺(左京区)は13年ぶり、大寧軒(同)と久昌院(東山区)は12年ぶりとなる。

 西福寺では、仏教の世界観で描かれた世界地図「南瞻部洲万国掌菓(なんせんぶしゅうばんこくしょうか)之図」を初公開。版木を数枚組み合わせて刷ったもので、制作年は不明だが、江戸時代後期に同寺に寄付された。

 彩色や補色を一切していないにもかかわらず湿度や温度の管理がよく、色鮮やかなまま。仏教の世界観で描かれ、インドが大きな面積を占める一方、欧州は描かれていない。

 その美貌から僧でさえ、修行に身が入らなくなったとも伝えられる嵯峨天皇の皇后、檀林(だんりん)皇后が亡くなり、体が朽ち果てるまでを9段階で克明に描いた「檀林皇后九相図」も公開される。皇后は仏教に深く帰依し、自分の体を鳥や獣の餌とするため、遺体を路傍に放置するよう遺言したとも伝えられ、九相図は修行僧の煩悩を断ち切るために制作されたと言われる。

 山県有朋の別荘として建てられた無鄰菴は、東山を借景とし琵琶湖疏水(そすい)から引き込んだ水の流れを生かした七代目小川治兵衛作庭の池泉回遊式庭園が名高い。夏ミカンが好きだった明治天皇が自作し、山県に下賜した逸品「拝領夏橙製煙草入れ」も見られる。

 日本画家の橋本関雪が文人の理想郷として造営した白沙村荘(はくさそんそう) 橋本関雪記念館は10年ぶりの公開。関雪が制作していた庭園内のアトリエ「存古楼」が初公開されるほか、鎌倉初期に慶派仏師が制作したとされる地蔵尊立像(重文)と迦楼羅王(かるらおう)像も特別公開される。

 特別公開は午前9時~午後4時(社寺によって日時に違いあり)。拝観料は1カ所大人800円、中高生400円。問い合わせは京都古文化保存協会事務局((電)075・754・0120)。

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