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北陸の銘柄米、PR競争過熱

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 米どころの北陸で、各県が開発した新銘柄米のPR競争が過熱している。昨年から売り出した石川の「ひゃくまん穀」に加え、今秋から富山の「富富富」、福井の「いちほまれ」が本格デビュー。ターゲットとする購買層はそれぞれ異なるが、コメ消費が減り続ける中、県産米のけん引役を期待しブランド化に取り組む。

 「ようやく刈り取れて安心。なかなか良い出来だ」。9月中旬、石川県小松市でひゃくまん穀の収穫を終えた嵐農産の嵐俊博取締役(50)は胸を張った。台風や長雨の影響もなく、豊作だった。

 今年は県全体で3600トンの生産を見込む。家庭用としてコシヒカリより価格帯を抑えた。冷めても味が落ちない特性をアピールし、外食向けなど業務用の需要も狙う。県は今後、北陸新幹線の車内で弁当を販売し、口コミで付加価値を高める戦略も描く。担当者は「将来の県外展開も考えているが、競争が激しい高級路線の土俵に乗るつもりはない」と話す。

 一方、香りが良く甘みが強い富富富は、コシヒカリを上回る価格で首都圏の高所得層を狙う。収穫する2500トンのうち千トン強を首都圏などに卸す。富山県は販促費に2億円をかけ、高齢者や女性が集まる百貨店などで大々的にイベントを行う。

 コシヒカリ発祥の地、福井県が生んだいちほまれは絹のような白さや優しい甘さが売り。3千トンを生産し、首都圏や関西、中京圏で販売する。

 同県出身の歌手、五木ひろしさんが出演するテレビCMを各地で流すほか、コメの特長や炊き方を説明するコンシェルジュが対面販売。他のコメと食べ比べてもらい、リピーターを増やす作戦だ。

 今年は全国でも宮城県の「だて正夢」や高知県の「よさ恋美人」などが本格的に売り出され、ライバルは多い。農林水産省によると、平成28年度の1人当たりコメ消費量は約54キロで、ピーク時の半分以下。30年産から国による生産調整(減反)が廃止され、これまで以上に生産、販売で創意工夫が問われる。

 富山県は「ブランド化を図り、主力米をコシヒカリから切り替えるか、今後3年の市場評価を見極めたい」としている。

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