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富士山登山鉄道検討会が初会合 知事主導 幹部「唐突な感じ」

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 県は17日、富士北麓と5合目を結ぶ登山鉄道に関する庁内検討会の初会合を開いた。後藤斎知事の指示で設置した。県は20年前にも登山鉄道を検討したが実現せず、その後は平成27年に富士五湖観光連盟の検討会にオブザーバー参加。約3年ぶりの動きに「唐突な感じ」(幹部)といった声も出ている。 (松田宗弘)

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 検討会は森林環境部、観光部など11部署の課長級で構成。平成5~10年度に県が実施した検討内容を再検証し、鉄道や新交通システムなどの導入について、課題の整理や新技術の情報収集などを行う。

 県によると、20年前までの県の検討では、環境や景観の保全のため、既存の富士スバルライン上のルート活用が打ち出された。

 だが、軌道敷設に伴う高額な費用や環境への負荷を理由に、低公害車を活用する方針を決めたという。これを受け、スバルラインは16年度に有料化された。

 会議後の取材で、政策企画課の秋山久政策主幹は、20年ぶりに県が登山鉄道の導入を検討することについて、「社会情勢の変化や交通技術革新が進み、再検討することになった」と説明した。

 鉄道、新交通システム、モノレール、トローリーバス、ケーブルカーのほか、低公害車やリニアモーターカーも含め、課題や利点、欠点を整理する。

 具体的には、(1)架線や軌道などの整備による土地改変、景観・環境への影響(2)冬季を含む通年需要の予測(3)地域住民との合意形成(4)設備の通年管理や開発許認可の取得-などを検討していく。

 27年には、富士五湖観光連盟(会長・堀内光一郎富士急行社長)の検討会が、登山鉄道構想を盛り込んだ報告書をまとめたが、県幹部によると、県もオブザーバーとして検討会に参加したという。

 ただ、後藤知事は当時の記者会見で「中長期の対応が必要」と構想に慎重な姿勢を示し、県も検討は行わなかった。後藤知事は先月25日、県議会の代表質問に対する答弁で検討会設置を表明した。

 富士山の登山鉄道構想では、同日に知事選に出馬表明した長崎幸太郎元衆院議員も、民間研究会の設置を掲げている。

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