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淡路市の和紙工房、「馬のふん」で紙作り 北海道発の企画継承

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 競走馬のふるさとで知られる北海道浦河町の地域おこしの一環としてスタートし、一度は中断された、馬のふんを使った「ばふんペーパー」作りが淡路島で復活することになり、淡路市長澤の和紙工房「松鹿」で試作会が行われた。将来は、引退した有名競走馬のふんを使ったブランド品を作れたら、と夢を膨らませている。

 「ばふんペーパー」は馬糞(ばふん)を煮沸消毒し、アルカリ処理した繊維とパルプを混ぜてすいたもの。大阪市出身で浦河町の地域おこし協力隊員だった看護師、辰巳遥さん(30)を中心に、同町の事業所、障害者施設のメンバーらとともに平成28年にスタートさせた。

 ところが、辰巳さんが昨年8月に重病の拡張型心筋症で長期療養を余儀なくされ、大阪へ戻ったため、プロジェクトはストップ。辰巳さんは今年4月に退院したものの、医療器を常に携帯しなければならず、北海道での活動再開は難しくなった。

 そんななか、辰巳さんは元洲本市地域おこし協力隊員で、馬の触れあい体験などを手掛ける「シェアホースアイランド」代表の山下勉さん(39)と知り合い、支援を後押しされた。さらに、山下さんの知り合いで、「松鹿」を主宰する紙すき職人の奥田好治さん(68)も加わり、復活することになった。

 14日に行われた試作会には、辰巳さんも駆け付けるなか、山下さんが所有する農耕馬「風月」号のふんを処理した繊維と和紙の原料・コウゾなど配合を調整しながら、薄茶色の風合いが面白い作品を何種類もすいていった。

 これまで島の特産・タマネギの皮などユニークな素材ですいたことがある奥田さんは「非常に面白い。毛羽立ちに独特の味がある。廃物利用には興味があったので力になりたい」。辰巳さんは「一度はあきらめかけたけど、人とのつながりに感謝している。将来は有名な種牡馬のふんでブランド品ができたらいいなと思っている。でも、焦らず一歩一歩進めたい」と話している。

 今回の試作品をもとに、来月には洲本市内でペーパー作りのワークショップを開く予定だ。

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