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鳥取大、来年創立70周年を記念し酒米「強力」で酒造り

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 鳥取大学が、来年の創立70周年を記念する“周年酒”造りを進めている。同大学ゆかりで鳥取地酒の特徴的な酒米「強力(ごうりき)」を使って醸造する計画で、15日、学生らが参加して収穫が行われた。

 強力は、同大学鳥取地区キャンパス(鳥取市)にある農学部付属フィールドサイエンスセンターの圃場(ほじょう)(32ヘクタール)で、学生実習の一つとして5月28日に田植えをして育ててきた。

 強力は鳥取県原産の酒米品種で、大正頃から栽培してきた。酒造りには好適だが、茎が長く倒れやすいため栽培は難しく、食糧難だった昭和20年代に途絶えてしまった。

 昭和の末頃、「鳥取の米で日本酒を造りたい」と酒造家らから声が上がり、同大学が保存していたわずかな種籾を使って、強力の栽培を再開。平成のはじめに、酒を復活できた。現在、鳥取県だけで生産され、鳥取地酒の代表的な酒米の一つとなっている。

 今回は、同大が技術開発した、田の土の上に再生紙を敷いて雑草の成長を抑制する「再生紙マルチ」方式を採用し、無農薬・無化学肥料で栽培。同方式を機械化した三菱マヒンドラ農機(松江市)のコンバインに学生らが乗り込み、高さ1・4メートルほどに伸びた強力を収穫した。無化学肥料栽培により茎が太くなり、台風襲来などがあったが倒伏しなかったという。

 収穫した酒米約1トンは、12月から鳥取市青谷町の山根酒造場で仕込みを行い、来年10~11月に3千リットルの日本酒ができあがる計画。同大学生協を通じた販売などを行う予定。

 同センターの山口武視(たけし)教授は「珍しい無農薬・無化学肥料で栽培した強力により、独特のおいしさの日本酒ができると期待している」と話した。

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