PR

地方 地方

夢の世界へ誘う 東山魁夷せとうち美術館で企画展

Messenger

 香川県坂出市の県立東山魁夷せとうち美術館で、生誕110周年を記念した秋の特別展「夢を奏でる 東山魁夷とメルヘン」が開かれている。物語のような優しく懐かしい雰囲気の作品が集められており、来場者らは熱心に鑑賞していた。

 香川県櫃石島出身の祖父をもつ東山魁夷(1908~99年)といえば、日本や北欧の風景を描いた緑青と群青の作品が印象深い。一方で、幼少期を過ごした異国情緒あふれる神戸やドイツ留学での異文化経験から、空想物語のようなメルヘンの要素が感じられる作品も見られるという。

 子供のための絵雑誌『コドモノクニ』と『コドモノテンチ』の挿絵は青年の頃の作品。日本の子供に外国の子供の暮らしを伝えようと構図やモチーフに工夫が凝らされている。

 詩画集『コンコルド広場の椅子』は昭和50年に訪れたパリで生まれた作品。広場にひっそりと佇(たたず)むイスの絵と詩が、静かな夢想の世界へ誘っている。

 このほか、ドイツ・オーストリアの旅のスケッチ画や日本画、魁夷最後の日展出品作品『月光』など計約60点を展示し、魁夷の生涯にわたる画業を見つめ、もう一つの美の世界を披露する。同館学芸員の窪美酉嘉子さんは「魁夷の心に広がる想像の世界を旅するように楽しんでほしい」と話している。

 香川県丸亀市の堀口恵さん(71)は「魁夷にこんな作品があるとは知らなかった。優しい絵に癒やされた」と笑顔で話した。

 11月11日まで。入館料は一般・大学生610円、高校生以下無料。月曜休館。問い合わせは同館(電)0877・44・1333。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ