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漢方薬の原料・コウホネ守ろう! 高浜のため池で改修工事、別の場所へ移植 福井

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 県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定され、漢方薬の原料にもなるスイレン科の植物「コウホネ」が自生する高浜町薗部のため池で改修工事が行われることになり、行政や生薬の研究機関などが貴重な植物を守ろうと別の場所への移植を進めている。同町は薬草栽培に力を入れており、コウホネの産地化も視野に入れている。

 コウホネは池や沼、小川などに自生する多年草。泥の中に伸びた根茎は動物の骨に似ていることから「センコツ」とも呼ばれる。打撲など治す漢方薬に配合される。福井をはじめ、石川や兵庫など絶滅、準絶滅危惧種に指定している都府県もある。

 ため池は広さ約10アール。現在の地権者の先祖が小浜藩医で、長崎で蘭学を学んだ際に持ち帰り、ため池に移植したコウホネが100年以上保全された状態になっていたといわれる。県内のため池の健全性対策を目的にした県の調査で耐震性などに問題があることが分かり、掘削など改修工事が実施されることが決まった。

 工事を前に、同町や県、生薬の研究機関などが影響を受けるコウホネを採取。町内3カ所への移植を進めている。一部は京都市の製薬製造・卸会社に試験出荷する。同社によると、漢方薬の原料に使われるコウホネは国内の栽培量は激減し、ほとんどが中国産という。東京生薬協会栽培指導員の磯田進さん(70)は「これだけの自生地は貴重。国産はどこで採取されたかなど産地が分かるので安心感がある」と話す。

 同町では漢方薬の原料となる「ゴシュユ」など貴重な薬草が自生し、地元の住民グループ「青葉山麓研究所」が栽培に取り組むなど、薬草の産業化に期待が集まる。同研究所の田原文彦主任研究員は「コウホネの産地化も目指したい」と力を込める。

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