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世界遺産の宗像大社「沖津宮」社殿修復が完了 「禁足地」の島で氏子ら参拝

沖津宮社殿で営まれた神事
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 世界文化遺産に登録されている沖ノ島(福岡県宗像市)で13日、宗像大社沖津宮(おきつみや)の社殿修復が完了し、祭神を社殿へ迎え入れる神事が営まれた。昨年の遺産登録後は原則、神職以外の上陸が禁じられているが、この日は氏子ら関係者約60人が島を訪れ、真新しい社殿に参拝した。 (小沢慶太)

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 沖津宮の社殿は、遅くとも江戸時代の天保元(1644)年までに、建立されたとされる。その後、建て替えや修復を繰り返した。現在の社殿は、昭和7年に建てられた。宗像三女神のうち「田心姫神(たごりひめのかみ)」が祭られている。

 建物の傷みが激しく、今年2月から修復工事が始まった。地元の宮大工が、腐食した柱を直したり、屋根の銅板を取り換えたりした。修復の間、祭神は社殿脇の仮殿に移されていた。

 この日、祭神を仮殿から社殿へ迎える「遷座祭」と、修復完了を祝う「奉幣(ほうべい)祭」が営まれた。

 氏子ら関係者は、島に上陸後、まず裸で海に入り、身を清めてから、社殿に向かった。

 島には手つかずの原生林が広がる。中でも社殿は、豊かな緑と巨岩に囲まれ、厳かな雰囲気に包まれていた。

 神事では、祭神へ神職が米や酒、鯛などを供え、祝詞を上げた。続いて、氏子代表の倉元亮児氏(80)が、玉串をささげた。初めて沖ノ島を訪れたという倉元氏は「実際に参拝できて歴史を感じた。素晴らしい力をいただいた」と感慨深げに語った。

 宗像大社権禰宜(ねぎ)の長友貞治氏(41)は「修復が無事終わり、ほっとしている。文化遺産として後世に引き継ぎ、島の神秘性を守っていきたいという思いを強くした」と話した。

 沖ノ島は、4~9世紀に、大陸との交流成就を祈る国家的祭祀(さいし)の場だった。島は「海の正倉院」と称され、金銅製龍頭など約8万点の出土品は全て国宝となっている。

 「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は昨年、世界文化遺産に登録された。

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