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【伊奈かっぺい綴り方教室】宮城 お説ごもっとも信じる幸せ

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 超が付くほど難解で程度が高いと評判のぶ厚い小説。しかも上下巻に分かれている長編物。いつの時代だってそんなシロモノがひとつやふたつ出回っているものだ。

 その難解で評判の小説の下巻だけを持ち歩き(下巻だけでもそれなりの重さだけれど)旅先の楽屋や控室の机の上に何気なく、いかにも読みかけのように半分ほど開き伏せておく。もちろん、ブックカバーなどは掛けていないから表紙背表紙のタイトル文字は丸見え。そこには“下巻”であることもしっかり見えている。それを見た人は--

 「へえ、アイツこんなのを読んでいるのかスゴイナ。下巻てことはもうすでに上巻は読み終えたのだろうな」

 と、思ってくれやしないか…と古本屋から下巻だけを買って持ち歩く。当然、上巻など読んじゃいない。読みかけを装っているのだから下巻だって1行も読んじゃいない。

 頭の良い賢い奴だと思われたい、ただそれだけの、絵に描いたような見栄っ張りそのものだ。誰のことだ。私のことだ。若い頃はそれなりの体力もあったのだろう。読みもしない重い本を持ち歩くのもさほど苦ではなかったのだろうなと今、改めて。軽薄の証しが厚くて重い本だったとは今、もう一度改めて。可笑しくて楽しい。

 「誰かが嘘をついていると疑うなら、信じたふりをするのがよい。そうすると彼は大胆になり、もっとひどい嘘をついて正体を暴露する」(ショーペンハウアー)

 「一つの嘘を本当らしくするためには、いつも七つだけ嘘を必要とする」(マルティン・ルター)

 「言葉は考えを隠すために人間に与えられたものである」(スタンダール)

 「嘘はバレるまで嘘ではない バレたってうまくごまかせれば嘘ではない」(出所不明)「嘘はついたことがないなどとすぐにバレる嘘はつくな」(出所不明)

 あぁまた遊んでしまった。ショーペン某もマルティン某もスタンダールも知らない。お目にかかったこともその著書を読んだこともない。近所の百円ショップで手に入れた「世界の名言なんたら」から見つけただけ。

 いかにもそれらしく引用すれば如何にも如何にもと思われやしないかと、たった百八円の元手で。こちらの本は軽くて薄いそのものではあるけれど。

 「自尊心は自惚れを傷つける」(ベンジャミン・フランクリン)…「自惚れは自尊心を無駄に助長させる」(かっぺい)

 「知識は伝えることが出来るが知恵は伝えることができない」(ヘルマン・ヘッセ)…「誰も何も伝えてくれない」(かっぺい)

 「男は口数の少ないのがよい」(シェークスピア)…「女はどうなのかも聞いておきたかった」(かっぺい)

 「働けど働けどなほ我が暮らし楽にならずじっと手を見る」(石川啄木)…「もっとしっかりちゃんと手相を覚えて商売にしたらどうだろう」(かっぺい)

 「人間はつねに自分が理解できない事柄はなんでも否定したがるものである」(パスカル)…「ずっと私のことを見ていたのであろうかパスカルさん」(かっぺい)

 「老いたから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから老いるのだ」(バーナード・ショー)…「まだ遅くはない。遊びましょ遊びましょ。老い等はドラマ、太鼓叩いて」(かっぺい)

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