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海洋汚染 プラ製ストローは悪者か  

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 また、平成10年ごろには「環境ホルモン」が関心を集めた。環境省によると、当時指摘された物質の多くは、その後の研究で、生物への明確な影響は認められなかった。「青酸カリよりも毒性が強い」と危険視されたダイオキシンも、日常の生活で摂取する量では、影響が生じることはないと考えられている。

 環境問題では、まるで熱病にうなされるように問題視されたことが、その後、嘘のように沈静化するケースがある。

 プラ製ストローを紙に切り替える場合も、新たな環境負荷を生まないか、冷静にみる必要がある。紙の材料として、森林伐採が進む可能性もある。

 ストローは幼い子供や障害者にとって、水分摂取に必要な道具だ。現時点では、紙やバイオマス素材のストローは、コストや品質面で課題がある。

 ストローが脱プラスチックの象徴となったのは、鼻にストローが刺さったウミガメの画像が拡散したからだ。特に先進国の人々は、動植物の被害に、敏感に反応する。

 だが、ストローを生け贄(にえ)のようにしても、問題解決にはつながらない。環境保護の議論には、冷静な視点が欠かせない。(高瀬真由子)

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