PR

地方 地方

自民党福岡県議団VS知事 特別委答弁に一斉反発 宿泊税めぐり紛糾

Messenger

 ホテル・旅館の宿泊客に課税する「宿泊税」問題をめぐり、自民党福岡県議団が小川洋知事への批判を強める。同県議団は問題解決へ知事のリーダシップが不足しているとして、決算特別委員会での小川氏の答弁に反発し、委員会は2日間にわたって紛糾した。県議団はかねてから、小川県政への不満を抱いており、来春の知事選への3選出馬を牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。(小沢慶太)

 「昨日の質疑に対する私の答弁で、審議が中断され日程が遅れたことをおわび申し上げる」

 11日午後5時前、当初予定から5時間45分遅れて開会した決算特別委員会の冒頭、小川氏は陳謝した。

 紛糾の発端は、前日の委員会だった。質問に立った自民党の香原勝司議員が、小川氏に対し、宿泊税で県と対立する福岡市の高島宗一郎市長と直接協議し、問題を解決すべきだと主張し、「職を賭して解決に取り組む覚悟はあるのか」と迫った。

 これに対し小川氏は「職を賭すくらいの気持ちでやらせてもらう」などと答えた。香原氏は納得せず委員会は中断。

 残りの質疑は翌日への持ち越しとなった。

 11日も、同委員会理事会が、小川氏の答弁に対する抗議声明を出した。その後も、知事側と県議側の調整が断続的に行われるなど混乱が続き、日程は大幅にずれ込んだ。

 ようやく始まった委員会では、小川氏が陳謝した上で、問題解決に向けて「先頭に立って職を賭す、政治生命をかける、そうした覚悟で取り組んでいきたい」と答弁した。

 県議側へ配慮し、踏み込んだ答弁だが、県議側は矛を収めない。

 自民党の中堅県議は「とりあえず知事の覚悟は聞けたが、今後の対応は注視していかなければいけない」と厳しい表情で語った。

 宿泊税の導入をめぐって、県と福岡市が綱引きを繰り広げる。

 福岡市議会は9月14日、税導入を市に求める条例を可決した。

 これを受けて市は、県に対して「二重課税で、宿泊者に負担がかかりかねない。配慮してほしい」などと求めた。一方、県は「(宿泊税は)県が先に検討を始めた。経過を無視した不誠実な対応だ」と市を批判した。

 この間も福岡市は、市長の指示の下、導入に向け検討委員会を発足させるなど、着々と準備を進めた。

 自民党など県議は、問題解決に乗り出さない小川氏の姿勢に、物足りなさを感じる。加えて、小川氏の政治姿勢への不信感もある。

 特に、小川氏は自民党の分裂選挙となった平成28年の衆院福岡6区補欠選で、態度をはっきりさせなかった。これが、麻生太郎副総理兼財務相の逆鱗に触れた。県連内にも「小川知事のままでは駄目だ」という声が出るようになった。

 自民党県連の幹部は小川県政について「知事は結局何もしていない。覚悟がなければ県民や市民がかわいそうだ」と不満を募らせる。宿泊税問題が、知事選での「小川下ろし」に発展する可能性もある。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ