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【数字から見えるちば】都内の高校野球部の合宿地で3位 銚子スポーツタウン好評

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 □ちばぎん総研研究員・平野真由美

 今夏の第100回全国高校野球選手権大会は、ベスト16まで勝ち進んだ東千葉代表の木更津総合をはじめ、「野球は筋書きのないドラマ」という醍醐(だいご)味を存分に味わわせてくれた。ところで、彼らの練習・合宿の状況はどのようなものだろうか。

 平成28年にNPO法人「銚子スポーツコミュニティー」が都内の高校野球チームを対象に実施したスポーツ合宿に関するアンケートによると、回答があった122団体のうち、約8割のチームが「年間に1回以上合宿を実施した」と回答しており、うち約7割は3泊4日以上の日程となっている。都内のチームの合宿地についてみると、「長野県」が20%で最も多く、次いで「茨城県(16%)」、「千葉県(12%)」となっている。

 千葉県に新たな合宿施設ができた際の対応としては、「是非宿泊したい」が約1割、「検討したい」が約7割とポジティブな意見が多く、千葉県のスポーツ合宿地としての潜在需要の高さが感じられる。

 こうしたマーケティングデータを踏まえ、銚子スポーツコミュニティーでは、「スポーツを切り口としたまちづくり」をコンセプトに、廃校をスポーツ合宿施設へとリノベーションするスポーツタウン構想を始動。行政や地元金融機関との連携体制の下で、今年4月に「銚子スポーツタウン」をオープンさせた。

 野球を中心とした部活動での利用のほか、企業の運動会や研修、楽器を使用した応援団の練習の場としても活用され、オープン以降8月末までに52団体(延べ4460人泊)の宿泊を受け入れている。

 利用者からは、都心から車で約2時間のアクセスの良さや、グラウンドと宿泊施設が隣接している使い勝手の良さなどが、高い評価だそうだ。廃校活用の好事例として他県からも注目されているが、銚子市は数多くのプロ野球選手を輩出しており、元プロ野球選手のコーチングサービスなどで、今後も他の追随を許さない地位を目指すという。

 アクセス、新鮮な野菜や魚介類などの千葉県の優位性は、銚子のみならず県内の幅広い地域で共通しており、同様の事業は他の市町村でも展開が可能である。郡部では今後も廃校になる学校は少なくない。スポーツ振興の機運も2020年東京五輪・パラリンピックに向けて活発になっている。

 地域資源のスポーツツーリズムなどへの活用が県内でさらに水平展開され、地元経済の活性化や地方創生につながっていくことを期待したい。(寄稿、随時掲載)

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