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【いまこそ知りたい幕末明治】国宝島津家文書など守った人たち

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 歴史史料は、さまざまな災難を免れて残された国民の財宝といってよい。その保存には東郷重持ら多くの先達が関わってきたことを、忘れてはならない。

 現在、鹿児島市立美術館で「日本洋画の夜明け展」が開かれている(11月4日まで)。鹿児島市出身で近代洋画草創期の画家、曽山幸彦の代表作の一つ、「試鵠」(東京国立博物館蔵)も展示されている。そこには弓術指南をする東郷重持が描かれている。東郷は、藩の日置(へき)流弓術の師範であった。「試鵠」の原画「東郷重持弓術図」は、鹿児島県立図書館にあり、同じ「日本洋画の夜明け展」で公開している。

 東郷は国宝島津家文書の恩人であるだけでなく、弓術の師範として、多くの弟子を育てていた。まさに文武両道の最後の武士といってよい。

 東郷らが残してくれた史料を、われわれは百年後の国民に伝えなければならない。文書、記録類の保存を特定の人にだけ頼ってよいのだろうか。今の歴史を伝えるために公文書館を設けるのは、私たちの責任であろう。

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