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【ZOOM東北】福島発 全国鑑評会でV6、お酒を風評払拭の先兵に 大阪やNYで魅力発信

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 全国新酒鑑評会で6年連続金賞受賞数日本一に輝いた県産日本酒の勢いに乗り、県が攻勢をかけている。タレントの千原せいじさんに28日、「ふくしまの酒マイスター」を委嘱した。6、7日には東京都港区で「ふくしまの酒まつり」を開催、約3万8千人が福島の酒を堪能した。8月下旬からはニューヨークでの販売に乗り出し、V6記念切手も発行、初の関西店展開とともにPRを展開中だ。風評払拭の先兵を「ふくしまの酒」が担っている。(内田優作)

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 県庁で千原さんに委嘱状を交付した内堀雅雄知事。「広く(県産日本酒を)PRしてください。期待しています」と語りかけると、千原さんは「僕を選ぶなんてセンスがいいですね」と場をなごませた。

 マイスターとして今後、さまざまな機会で「ふくしまの酒」の魅力を発信していくことが期待される。県では、初の関西店展開とともに「関西圏での発信力に期待している」と話す。

 一方、「ふくしまの酒まつり」は、JR新橋駅西口SL広場を会場に今年、金賞をとった19の酒蔵を含む54蔵から「奥の松」や「金水晶」「会津中将」など170銘柄が勢ぞろい。おつまみに、いかにんじんやカマボコ、焼きトウモロコシなどの県産品をそろえ、午後4時に開店。勤務を終えたサラリーマンやOLが立ち寄っていた。

 その数、2日間で約3万8千人。チケット収入の約1200万円は、全額を北海道地震や台風21号の被害に苦しむ被災地に義援金として寄付する予定だ。

 ◆米国は“お得意先”

 ニューヨーカーへの攻勢は8月25日から。NY中心部のワインショップ2店舗に「ふくしまの酒」だけの販売コーナーを開設した。V6の金賞を獲得した奥の松酒造(二本松市)や末廣酒造(会津若松市)など6つの酒蔵の21銘柄を取りそろえ売れ行きは好調だという。

 県産日本酒の48%(平成28年度)はアメリカに輸出されている。輸出量も年々増加しており、県は販路拡大に向け内堀知事によるトップセールスなど、攻勢を強めている。

 国内でも7月、大阪市の県大阪事務所にもアンテナショップを設けた。大阪で「『福島県の酒をそろえた店はないのか』という声があった」(同事務所)ことが決め手だった。こちらは県産日本酒約60銘柄に川俣シャモのジャーキーなどのつまみを用意している。千原さんのふくしまの酒マイスター委嘱は、この動きをさらに加速させそうだ。

 ◆「今こそ攻勢を」

 ブランド力強化の道筋は店舗展開だけではない。日本郵便は今月上旬からV6記念切手の販売を始めた。金賞を獲得した19銘柄のラベルを描いたデザインで、82円切手10枚セットの切手シートを2種類制作し各3千枚を限定発売。価格はそれぞれ税込み1300円で、県内全郵便局とネットで購入できる。日本郵便東北支社の中江紳悟支社長は「切手を使うことで、そのまま日本酒のPRになるのではないか」と語る。

 東日本大震災と東京電力第1原発事故による風評に苦しむ福島産品だが、ここへきてのPR攻勢には、V6の勢いで「風評」という霧を晴らしたいとの思いがにじむ。県産品振興戦略課では「やはり何より風評払拭。そして福島のおいしい味の県外、さらに国外へのPRを、V6を果たした今こそ、やっていきたい」と話している。

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