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大阪大谷大、「白木陣屋」カラー絵図発見 下館藩の支配拠点

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 大阪大谷大(富田林市)は、下館藩(現・茨城県筑西市)の藩主・石川氏が現在の河南町に設置していた支配拠点「白木陣屋(しらきじんや)」の色づけされた詳細な絵図が見つかったと発表した。これまではモノクロの略図が確認されているのみで、建物も現存しておらず、同大の馬部(ばべ)隆弘准教授(日本中世・近世史)は「屋敷の復元も可能だ」としている。

 陣屋は、小さな所領をもつ小大名の支配拠点で、「城になりきれない城」(馬部准教授)を指す。白木陣屋は石川氏が大阪・河内地域の飛び地を支配するために寛文元(1661)年ごろに建てたとみられる。明治4(1871)年の廃藩置県で廃止後、撤去され、現在は周囲の石垣などが残るのみとなっている。

 見つかった絵図は明治4年作成で、陣屋勤務の武士が持ち出したものを、現在の河南町の郷土史家が入手。昭和32年発行の「白木村(現・河南町)誌」に、この郷土史家がモノクロの略図を掲載後、現物は所在不明となっていたが、平成28年に馬部准教授が大阪の古書店で発見した。

 保存状態は良好で、押し入れや便所の場所、板の間などはどの部分か-といった点が色分けされており、構造がひと目で分かる仕組みになっている。

 馬部准教授は「押し入れや便所など、これまで分からなかった部屋の『用途』が分かる。『上物』(建物)と今も残った石垣を組み合わせることで、在りし日の姿に迫ることが可能になる」としている。

 絵図は、10月1日から11月21日まで、同大博物館で開催される「江戸時代の河南町」で展示される。入館無料。10月27日には同所で公開シンポジウム「大阪陣屋サミット-陣屋の魅力と歴史的価値-」が開かれる。シンポジウムへの参加は事前申し込みが必要。問い合わせは火曜から土曜の午前10時から午後7時まで同ハルカスキャンパス(電)06・6615・8460。

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