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宗達ら「琳派」の名作ずらり 熊野「筆の里工房」で特別展

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 江戸時代の人気絵師・俵屋宗達(たわらや・そうたつ)や書の名人・本阿弥光悦(ほんあみ・こうえつ)が創設した流派「琳派(りんぱ)」の名作などを紹介する特別展「筆が奏でる琳派の美」が、22日から熊野町にある施設「筆の里工房」で始まった。華やかさや立体感が随所に表現され、現代の日本画やデザインにも大きな影響を与え続ける作品の数々に、来館者が熱心に見入った。

 特別展は熊野町の町制施行100周年を記念し、一般財団法人「筆の里振興事業団」などが企画。前期(10月14日まで)と後期(10月16日~11月4日)に分け、作品の一部を入れ替えて約50作品ずつを展示する。

 会場には、俵屋宗達の水墨画で国の重要文化財の「牛図(うしず)」、酒井抱一(ほういつ)の「流水四季草花図屏風(りゅうすいしきそうかずびょうぶ)」、尾形光琳・乾山(かんざん)兄弟による「銹絵観鴎図角皿(かんおうずかくざら)」、寛永の三筆の一人にあげられる本阿弥光悦の「梅摺下絵新古今集和歌巻断簡」などを展示した。

 牛図は、向かい合う2頭の牛を描き、薄い墨を塗った後に濃い墨を落としてにじませる技法「たらし込み」を用いて、牛の筋肉を立体的に表現した名作。流水四季草花図屏風には、金色を背景に流水の中に咲く四季の草花が季節順に鮮やかに描かれている。

 また、琳派の意匠が施されたすずり箱や皿なども展示され、漆器や陶器、工芸品といった分野にまで、幅広く展開されたその表現の幅広さもうかがわせている。

 会場を訪れた広島市安芸区の無職、向原秀則さん(65)は「華やかさの中に落ち着きがある。全体的に優しい筆のタッチを感じた」と話していた。

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