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草津の片山さん、マジック世界大会3位入賞 仕事とマジシャン兼業

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 ■「魔法見るような感動を届けたい」

 水道管設計の仕事のかたわらマジックに取り組む片山幸宏さん(27)=草津市野路東=が、「マジック界のオリンピック」と称される世界大会で3位に入った。今後もマジックのイベントに出演しながら、世界一を目指す。片山さんは「マジックは世界共通のエンターテインメント。魔法を見るような感動的な瞬間を作り出していきたい」と意気込む。(杉森尚貴)

 片山さんが3位に輝いたのは、7月に韓国の釜山で開かれた「FISM(フィズム)2018」のマニピュレーション部門。3年に1度開催される。決勝は世界中から集まった約2千人のマジシャンの前で技を披露するなど、世界最大級のマジックイベントとして知られる。片山さんは約100人が参加したアジア予選を勝ち上がり、大会に進んだ。

 マニピュレーションは手に持ったトランプを消すなど、手先の器用さを追求するマジックのジャンル。片山さんは3年前の前回に続き2回目の挑戦となった。

 前回は瞬間のテクニックに終始し、ショーの見せ方の工夫が他の出場者に比べて足りなかったと痛感したといい、今回はショーの要素も取り入れることにした。

 パントマイムやダンスの動きを研究。得意のトランプを使った技を披露したあと、マッチの火を吹き消すと同時にトランプが消える-という物語仕立ての演技が評価された。演技が終わると観客のスタンディングオベーションに迎えられ「うれしすぎて思わず涙してしまった」という。

 片山さんは兵庫県香美町出身。小学2年の時、担任が見せてくれたチョークを急に手から出現させる手品に魅了され、マジックを始めた。

 鳥取大学に進学後は奇術部に入部。国内の大会で入賞を重ねるなど、研鑽(けんさん)を積んだ。プロを目指したが生計を立てるのは難しく、京都市内の企業に就職し、水道管の設計に従事。草津市に移り住んだ。現在は、仕事後に鏡の前で練習したり、動画をマジシャン仲間と見せ合ったりして腕を磨いている。

 「トリックを見破ろうという負けず嫌いの観客の方が集中して見てくれるので『魔術』にかけやすいんです」と片山さん。今では、「人はどのように顔を認識するか」という心理学の実験で、何枚もの顔写真を即座にすり替える助手として大学の研究室から呼ばれることもあるといい「マジックをきっかけに世界が広がり、マジックの奥深さも感じてきた」と話す。

 今回の世界大会では、スニーカーを使ったマジックなど、世界のマジシャンのさまざまなアイデアを目にした。今後は日本の伝統奇術「手妻(てづま)」の巨匠からも教えを受け、世界一、そしてプロのマジシャンを目指す。23日に福井市で開かれるマジック祭「天一祭マジックコンベンション」にも出演する。

 片山さんは「マジックはいい映画をみたような感動を一瞬で生み出せる。疲れや嫌なことを忘れるような一瞬を多くの人に届けたい」と話した。

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