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土地改良の先駆者・冨田甚平の生涯描く テレビ熊本で11月4日放送

郷土の偉人ドラマ「土地改良の詩・冨田甚平」をPRする俳優陣ら
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 テレビ熊本(TKU)は19日、熊本県菊池市出身で、明治・大正期に、農地の排水技術を新たに開発した冨田甚平にスポットをあてたドラマ「土地改良の詩・冨田甚平」の制作発表記者会見を、同市隈府の市中央図書館で開いた。TKUは郷土の偉人を取り上げるドキュメンタリードラマの制作を続けており、今回が26作目となる。(谷田智恒)

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 甚平は嘉永元(1848)年、菊池郡砦(とりで)村(現・菊池市七城町)に出まれた。菊池郡は、良質の米を産する穀倉地帯だった。

 甚平は少年期から、物事をしっかり観察し、道理や仕組みの究明に没頭する性格だった。

 明治政府が行った地租改正に際し、甚平は農地の等級を決める役に就いた。

 調査を通じて、良い田とあぜ道一つを隔てて、米の収穫量が少ない田があることに気づく。研究を進め、土地の水はけの悪さが原因と突き止めた。

 甚平は、こうした湿田を立派な田にし、農民の暮らしを豊かにしようと、排水技術の開発に着手した。

 地下で水を通す「暗渠(あんきょ)」の研究を重ね、簡単な操作で水の流れを調整する「水閘(すいこう)土管」を開発した。

 同時に、湿田から抜いた水を、日照り対策に活用する方法も考案した。

 甚平が開発した「冨田式暗渠排水法」は、全国に普及し、耕地面積当たりの収穫量が増大した。地元・熊本では全国一の生産量を誇るトマトを始め、多くのハウス用に、今も使われている。

 甚平は生涯、こうした農地改良の技術普及に努め、昭和2年に80歳で亡くなった。

 『みいりもうすく品あしき 鹿の屋の深田も排水し 田区の改正ごばんがた 鍬(くわ)を鋤(すき)に取りかえて 作業もやすくすみやかに 病虫害もうすらぎて 米のみのりのますのみか 水田かわりて麦菜種』

 その人生の中で甚平は、「土地改良の詩」をうたいい上げ、実践した。ドラマでは、立ちはだかる困難に、果敢にそして楽しげに挑み続けた生涯を描く。

 制作発表には、TKU関係者や俳優陣、ロケに協力する江頭実・菊池市長が出席した。TKUの河津延雄社長は「一人でも多くの県民、九州のみなさんに見ていただきたい」とあいさつした。甚平役の俳優、原田龍二氏は「菊池の大自然、美しい風景に助けられ、一生懸命演じることができた。作品がいろいろな人の胸に届いてほしい」と述べた。

 ドラマは1時間15分で、11月4日午後4時5分~5時20分、フジテレビ系列九州7局で同時放送される。

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