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音丸耕堂「国宝の彫漆」堪能 高松で特別展

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 高松市の市美術館で、開館30周年と漆芸家の音丸耕堂生誕120周年を記念した特別展「音丸耕堂展-華麗なる彫漆世界」が開かれている。色漆を駆使し、斬新なデザインから生み出された耕堂の作品に、来場者らは見入っていた。

 讃岐漆芸を代表する作家の一人、音丸耕堂(1898-1997)は高松市古馬場町の生まれ。修行時代を経て、讃岐漆芸の祖である玉楮象谷に傾倒し、彫漆の道を志した。「彫漆」は器物の表面に漆を何層にも塗り重ね、その上から模様を彫る技法で、彫り下げる層によって現れる色が異なるのが特徴という。

 耕堂は漆芸家として精力的に活動を続け、昭和7年に第13回帝展に初入選、17年第5回新文展で『彫漆月之花手箱』が特選を受賞。30年に「彫漆」技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。

 耕堂の最大の特徴は豊かな色彩表現にあるという。朱、黒、褐色など限られた色しかなかった漆の色彩に白や紫などの新たな色を生み出し、作品に取り入れた。作品「彫漆布袋葵文手箱」はホテイアオイの紫の花が白い水面に静かに浮かぶ様を表現している。

 展示は耕堂の初期から晩年までの作品約60点。色漆による表現の広がりとともに、作品が洗練されていく過程も見ることができる。

 同館学芸員の橘美貴さんは、「耕堂の作品が一度にたくさん見られる機会。彫漆の力強さや色漆の華やかさなどを楽しんでほしい」と話した。10月21日まで。開館時間は午前9時半~午後7時(日曜は午後5時閉館)。月曜休館。観覧料は一般800円、大学生500円、高校生以下無料。問い合わせは同館(電)087・823・1711。

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