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明治の那須野が原荒野開拓の苦難を次世代に 市民劇団あす上演

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明治の那須野が原荒野開拓の苦難を次世代に 市民劇団あす上演

那須野が原開拓の歴史を伝える創作劇「那須野の大地」。本番に向けて稽古が続いている=12日夜、那須塩原市東三島の三島ホール 那須野が原開拓の歴史を伝える創作劇「那須野の大地」。本番に向けて稽古が続いている=12日夜、那須塩原市東三島の三島ホール

 那須野が原の開拓で荒野を切り開き、ふるさとを築き上げた明治時代の人たちの苦難を伝える創作劇「那須野の大地」が16日、那須塩原市東三島の三島ホールで上演される。市民劇団「なすの」が、水利が悪い荒野で苦難を乗り越えてきた名もなき先人たちの姿を演じようと、熱のこもった稽古を続けてきた。(伊沢利幸)

 旧西那須野町(那須塩原市)が開拓120年を記念し、平成12年9月に上演。翌年、出演者たちが劇団を立ち上げ、自主公演を続けている。

 明治時代の那須野が原を舞台に、新天地での生活を夢見て新潟県から入植した一家にスポットを当て、不毛の地を緑の大地に変えるまでの苦労を描く。劇団員は3歳~70代の約50人。

 演出は東京芸術座で活動する那須塩原市出身の印南貞人(さだと)さん(69)。「今年、那須野が原の歴史が日本遺産に登録されたが、この大地は名もない人たちの努力で開拓された。血のにじむような苦労をして大地を切り開いた先人たちの思いを次の世代に伝えたい」と話す。

 主人公の鶴見りん役はダブルキャスト。塩原小中学校8年(中学2年)の桜井那月乃(なつの)さん(13)は「劇団に参加して3年目で、りん役は初めて。今年は泣き虫なりんだといわれているが、明るく前向きに頑張る主人公を演じたい」と話し、黒磯南高校1年の山口鈴華さん(16)は「せりふが多くて緊張している。観客の心を震わせられるよう、力強く生きるりんを演じたい」と意気込む。

 入場無料。整理券が必要で、昼の部は満席。夜の部は午後5時開演。

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