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102歳、絵画に情熱 羽曳野の男性が作品展 「生きがいを」と75歳から勉強

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 100歳を超えて絵筆を執る羽曳野市の郡慶三(こおり・けいぞう)さん(102)の絵画展が「羽曳野市立陵南の森総合センター」(同市島泉)の公民館で始まった。生きがいの山歩きが難しくなったため、75歳で始めた絵画。郡さんは「気に入った絵を選びました。思い出がいっぱいです」と話している。絵画展は10月中旬までで市内3カ所を巡回する。

 大正5(1916)年に松山市に生まれた郡さんは、父の仕事の関係で東京へ移り、現在の都立高を卒業して銀行に就職したが、20歳のころ、当時は「死に至る病」といわれた結核にかかった。入退院を繰り返した末に銀行を辞職、7年間は寝たきりとなり、「コップ1杯の石油を飲み、死のうと思った」と振り返るが、地道な治療のかいもあり病気は回復、再就職もできた。

 戦後は健康作りのためにと、少年時代から好きだった登山を本格的に始め、北は北海道から南は九州まで足を運んだ。

 「金曜に会社が終わって山へ行き、月曜の朝に帰ってくる生活でした」と振り返るほどのめり込み、47歳の時、妻と2人で挙げた結婚式も日本を代表する立山だった。

 年を重ね、足腰が衰え始めたため「別の生きがいを」と考えていたところ、友人の勧めから75歳で始めたのが絵画だった。ほとんど経験はなかったが、文化教室に通うなどして技を磨き、今では油絵を手がけるまでに。

 今回は市が市制施行60周年を記念し、生きがいを持って暮らすことの大切さを発信しようと企画。「郡慶三 102歳の絵画展~絵筆を手に日本列島北から南へ~」と題し、風景画を中心に、郡さんが選んだ平成11年から29年までの水彩画12点を紹介している。

 展示作のひとつでもある高知・四万十川の上流の風景を描く際、住民男性に「うちの玄関から描くといい」と言われたことも。そんな経験を振り返りつつ郡さんは「絵は楽しい。うまい下手は別にして、その土地の人情に触れることができる」と笑顔で話した。

 会場を訪れた羽曳野市の会社員、堀川綾子さん(44)は「柔らかいタッチの描写で色の出し方も素晴らしいと思う。見ていて引き込まれます」と話した。

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 「陵南の森」の展示は18日まで。10月2~9日は市役所本館1階。10~15日は同市軽里の市立生活文化情報センター(LICはびきの)で。問い合わせは市政策推進課((電)072・947・3801)。

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