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「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」82メートルの大蛇登場 地域の絆、観衆魅了

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 威勢の良いかけ声とともに巨大な蛇が関川村を練り歩く-。まるで、神話の世界が目の前に出現しているような勇壮な祭りが「えちごせきかわ大(たい)したもん蛇(じゃ)まつり」だ。祭りのハイライトに登場する長さ82.8メートル、重さ2トンにも達する蛇は村民の手作り。竹とわらで作った世界一長い蛇として、ギネスブックにも認定されている。今年は最終日の8月26日に大蛇のパレードが披露され、県内外から訪れた多くの観客を楽しませた。(太田泰)

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 今年で31回目の「大したもん蛇まつり」は昭和63年から始まり、祭りの中では歴史が比較的浅い。その前までは村に集落ごとの祭りはあったが、村全体で催すイベントはなかった。

 そこで、人材育成を目的に村が始めた「せきかわふるさと塾」の塾生らが主体となって実行委員会を組織して、村にふさわしい祭りのテーマを検討。村から山形県に通じる街道にある峠の一つ、大里峠に伝わる「大蛇伝説」と、42年8月に発生した「羽越水害」が設定された。

 水害では、関川村に死者・行方不明者が34人も出るなど大きな被害を出した。「大したもん蛇まつり」は水害の犠牲者の供養と、水害を教訓として後世に伝える役割を担うことになった。

 今年8月26日の天気はあいにくの雨模様。上空からは、時折雷鳴も聞こえてくる。しかし、その雨風に負けじと、担ぎ手は「わっしょい、わっしょい!」と大きな声を張り上げる。

 群衆をかき分けるようにして進む巨大な蛇は、村の54の集落が1パーツずつ作り上げたもの。疾走感のある笛や太鼓の音色に合わせて、担ぎ手が蛇を前や横に蛇行させて進む様子は圧巻の一言。鎌首をぐっとこちらにもたげる姿に、一瞬「食べられるかも…」と恐怖を覚えるほどの迫力がある。

 「蛇のパーツを地域ごとに作ってつなげることで、地域の絆と思いが込められる。本当に素晴らしい」

 こう感嘆の声を上げるのは「日本の祭りネットワーク」の苦田秀雄副理事長だ。同法人は、祭り文化の継承に取り組んでいるNPO法人で、各地の祭りの研究を行っている。苦田副理事長は「少子高齢化の影響で、昔からあった助け合う地域社会は少なくなりつつあるが、『人間も自然の中の一部』という日本人の心を世界に発信できる」と村の祭りを評価した。

 また、村の祭りを紹介するテレビ番組のスポンサー、ダイドードリンコを傘下に持つダイドーグループホールディングスの高松富博会長も「地元の人が楽しんでいる姿を見ていると、こっちも元気がわいてくる。今後も地域の方を応援していきたい」と笑顔を見せた。

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 ■えちごせきかわ大したもん蛇まつり 関川村一帯で開催。日本海東北自動車道・荒川胎内インターチェンジから車で約15分。JR米坂線・越後下関駅から徒歩約5分。祭りは8月最後の金、土、日曜の3日間に行われる。問い合わせは同村農林観光課(電)0254・64・1478。

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 NST制作の番組「大蛇がつなげる村民融和~えちごせきかわ 大したもん蛇まつり~」は、16日午後2時から放送される。

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