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福満遺跡に奈良時代の倉庫跡 彦根、徴収米保管?/犬上郡の中心?

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福満遺跡に奈良時代の倉庫跡 彦根、徴収米保管?/犬上郡の中心?

 彦根市教委は10日、福満遺跡(彦根市小泉町)で奈良時代の倉庫跡2棟が見つかったと発表した。周辺から徴収した米(租)を集めた施設とみられ、古代の犬上郡の中心地だった可能性が出てきたという。

 現場は新市民体育センター建設予定地。犬上川や古代の幹線道、東山道に近く、倉庫跡は大きいもので縦5メートル、横7メートル。倉庫は高床式の掘っ立て柱の建物と推定されるという。

 同遺跡は縄文時代後期から鎌倉時代までの遺構が残る複合遺跡で、調査面積約1万1500平方メートルからは竪穴式や掘っ立て柱の建物跡22棟分が見つかった。平安時代初期の遺構からは、役人が使用した帯金具や緑釉(りょくゆう)陶器の破片も出土した。

 調査を担当した県文化財保護協会の中川治美副主幹は「倉庫の発見は、この地域が水陸の物流拠点で古代の犬上郡の中心地だった可能性をうかがわせる」と話している。