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和歌山・川湯温泉の民宿2軒営業再開 台風20号で打撃も大きな一歩

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 8月の台風20号で大きな被害を受けた田辺市本宮町川湯の川湯温泉で、2軒の民宿が一足早く営業再開にこぎつけた。旅館や民宿など10軒で床上浸水の被害があったが、年内には全ての施設で再開を予定。露天風呂「仙人風呂」が冬の風物詩となっている温泉街は、復興に向けた大きな一歩を踏み出した。

 川湯温泉は、熊野本宮大社にも近く、熊野川の支流・大塔川沿いを中心に広がる温泉街。河原を掘り、水を引き入れて温度を調節する「仙人風呂」が人気を集めている。外国人観光客も多く、今年は大社の創建2050年でもあり、例年以上に観光客でにぎわっていた。

 8月23日夜から24日未明にかけて猛威をふるった台風20号で、大塔川が氾濫。川沿いの旅館などは被災して10軒が床上浸水し、約13億5千万円の被害が出た。

 今回、営業再開にこぎつけた民宿「大村屋」でも1、2号館の1階部分が1メートル以上浸水。外壁ははがれ落ち、離れにあった倉庫も流された。室内の家具が水に浮き、目の前を通り過ぎるなか、飼い猫を抱え、急いで2階に避難したという主人の大村博雅さん(51)は、「絶対に大丈夫と思っていた建物が水に浸かった。早く引いてくれと願うしかなかった」と振り返る。

 宿泊予約客からの状況確認の問い合わせが相次ぐなか、ボランティアたちの協力を得て片付けを進めた。「お客さんも待っている。ゆっくりはしていられない」と、大広間の畳を外して食堂代わりに使用するなどして、急ピッチで復旧作業にあたったという。

 今月8日、予約客約30人が次々とチェックインすると、大村さんは「お客さんが喜んでくれる姿が見られて、本当によかった」と胸をなで下ろした。

 熊野本宮観光協会によると、民宿「すみや」でも営業を再開し、10日から宿泊客の受け入れを開始。年内には全施設で再開される見通しという。

 大村さんは「どこも必死で復旧作業を続けている。熊野本宮大社に立ち寄られた際は、多くの人に利用していただければ」と話している。

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