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色鉛筆で手作り「鉄道新聞」 西日本豪雨復興を心待ちに JR九州東京支社・保戸田麻衣子さん

「鉄聞」編集長を務める保戸田麻衣子さん=東京都内
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 九州の鉄道にまつわる話題を、色とりどりの絵と文字で紹介する手作り新聞がある。その名は「鉄聞(てつぶん)」。編集長の肩書を持つJR九州東京支社企画課の保戸田(ほとだ)麻衣子さん(36)が毎月、発行する。西日本豪雨では九州の路線にも被害が出たが、「必ず復活し、元気な鉄道の姿を届けたい」と一日も早い復旧・復興を心待ちにしている。

 「鉄聞」は無数に存在する企業モノのフリーペーパー(広報誌)の中でひと際、異彩を放つ。A4サイズ1枚の紙面一杯に、個性的な文字でかたどられた見出しや列車の大きなイラスト、観光名所の写真が並ぶ。

 平成23年8月の第1号の観光列車「指宿のたまて箱」を皮切りに、駅や列車のほか、温泉や沿線のグルメなどを取り上げてきた。

 保戸田さんは同支社で庶務や経理を担当する。都内にあるフリーペーパーを取りそろえたユニークな店を訪ねたのをきっかけに、新聞づくりを始めた。そこで見た小学生の手作り新聞に触発された。

 市販の書籍や休日のカルチャー教室通いを通じ、独学でイラストの描き方を身に付けた。「身近な文房具でぬくもりが伝わる」との理由で、色鉛筆を使って描くのにこだわる。

 当初は数カ月に1度の発行だった。東京で働く九州出身者の間で話題となり、24年春からは会社の正式な業務と認められ毎月発行になった。鉄聞のイラストはマスキングテープや一筆箋といったJR九州のグッズにも採用されるまでになった。保戸田さんは「取材したい場所がたくさんあり、ネタには困らない」と話す。同僚の協力も得て、現地に足を運んでの徹底取材を欠かさない。

 今年7月発行の64号では「元気な姿を知ってほしい」との思いを込め、昨年の九州北部豪雨で被災した久大線の全線復旧を特集した。その作成中に今度は西日本豪雨が襲った。JR九州は筑豊線の一部区間で復旧の見通しが立たないが、保戸田さんは「復活して生き生きとした鉄道と地域を取り上げたい」と語る。

 鉄聞は東京支社のフェイスブックに掲載している。

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