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福岡拠点の「ご当地アイドル」、ユーチューバーへ転身?

「なんとか何とか」のラストシーンのスクリーンショット(ジョブ・ネット提供)
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 福岡を拠点に活躍するアイドルグループ、LinQ(リンク)の運営会社、ジョブ・ネット(福岡市)が、インターネット上の動画サイト「ユーチューブ」で、自社タレント手作りのオリジナル動画公開を始めた。若者が音楽に触れる場が動画投稿サイトなどのネットに移り、有名ユーチューバーがテレビに登場するのも当たり前となる中、「アイドルのユーチューバー化」という新たな挑戦が始まった。 (村上智博)

 リンクは現在、7人のメンバーが福岡市を中心にライブ活動を行う。福岡県など行政主催のイベントなどでも引っ張りだこだ。

 数多く存在する「ご当地アイドル」としては知名度も高い。とはいえ、ライブ公演だけではファン層を拡大するのは難しい。

 そこでジョブ・ネットは、スマートフォンを通じたコミュニーケーションにたけた若者世代、特に女性ファンの開拓を目指し、ユーチューブのほか、ツイッターなどのSNS(会員制交流サイト)でのPRに力を入れる戦略を立てた。

 芸能評論家の肥留間正明氏は「かわいらしい容姿と歌唱力はもちろん、他のグループとは違う『らしさ』がないと生き残りは難しい。時には『炎上覚悟』でネット発で踊りや曲、人となりを話題にしたいという流れができつつあるようだ」と分析する。

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 スマホの普及に伴い、若者が新たな楽曲や漫画、アニメに触れるのは動画サイト経由に変化している。

 才能のある作り手も、自身の作品をそうした動画サイトを通じ、発表する。音楽シーンで今、快進撃を続ける米津玄師(よねづ・けんし)も、もとは「ハチ」名義で動画サイトに自作を投稿していた。

 反対に、テレビやステージを中心に活動してきたアイドルグループは、若者のファンをつかみにくくなってきているようだ。

 ジョイサウンドが発表した昨年の年代別カラオケランキングをみると、10代では「AKB48」や「欅坂(けやきざか)46」などの女性アイドルグループの曲はベスト20に1曲も入っていない。代わりにボーカロイドといったネット発の楽曲が多い。

 これまでのようなアイドルグループが若者の支持を得るのは難しくなっている。

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 ジョブ・ネットは8月1日、SNSを使ったマーケティング業のテクサ(東京)と提携した。両者はSNSを使い、消費など社会的に影響を与える「インフルエンサー」の発掘を目指す。

 所属アイドルがユーチューバーとして評判を呼べば、アイドルとしても全国区になる。さらに、商品紹介などによるスポンサー料といった新たな収入源を得る可能性も出てくる。

 提携に基づき、リンクのメンバーのうち4人が登場する「なんとか何とか」を、ユーチューブ上に開設した。身近にあるカワイイ小物を使い、「スゴ技」を披露する。

 メイク道具などを無造作にほうり投げて遠く離れた容器に入れたりと、動画は撮影から編集まで4人の手作りだという。

 ただ、動画再生回数の伸びはいまひとつ。ユーチューバーに求められる「芸風」に達するにはまだ、途上にある。

 ジョブ・ネットのインフルエンサー事業担当のプロデューサー、辻圭一郎氏(41)は「知名度はまだまだだが、アイデアで勝負できるインフルエンサーを福岡、九州から育てたい。将来は、九州の自治体や地元企業の魅力を世界に広めるお手伝いができるようにしたい」と語った。

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