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高コレステロールと体形に関係なし 滋賀医科大研究グループ「脂肪分の多い食事に注意」

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 滋賀医科大学は7日、この30年間で、やせている人、標準的な体重の人も総コレステロール値の高い人の割合が増え、体形による差がなくなったとの研究結果を発表した。かつては肥満の人の方がコレステロール値が高い傾向があったが、差がなくなったという。コレステロールを上げる作用のある脂肪分の多い食事が増えたことが要因とみられ、研究グループは「食事の脂肪分に注意が必要」としている。

 三浦克之教授らの研究グループが厚生労働省の「国民健康・栄養調査」などに協力した全国の男女計約1万8千人(50歳以上)を分析した。昭和55年から平成22年まで10年ごとに、やせている▽適正(標準)体重▽肥満-の人たちの総コレステロール値を調べた。

 体形別で総コレステロール値が基準より高い人の割合(女性)をみると、昭和55年はやせている人で13・1%、肥満の人で36%と差があったのに対し、平成22年はやせている人が43・7%に上昇。肥満の人(46%)とほとんど差がなくなった。また、適正体重の人も昭和55年の28・1%から平成22年は46・9%に上昇し、3者の間で差はみられなくなった。

 男性では、昭和55年は肥満者のうち高コレステロールだったのは26・9%、適正体重の人では12・8%と、肥満者の方が高コレステロールになりやすかった。しかし、平成22年ではともに約29%となった。

 総コレステロール値は、食事でとる飽和脂肪酸の量と密接な関係があるとされる。同調査によると、平成22年は昭和55年と比べ、摂取した総カロリーに占める飽和脂肪酸の割合が男女とも1・5~1・9ポイント増加。

 飽和脂肪酸は肉や乳製品の脂質に多く含まれている。研究グループによると、近年、食事で飽和脂肪酸を摂取する機会が増え、体形による差がなくなっていると考えられるという。

 研究結果は7月下旬、学術専門誌「Journal of Epidemiology」電子版に掲載された。

 高コレステロールは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞(こうそく)などを引き起こす一因とされる。今後は、保健指導などが高コレステロールの改善にどうつながるかを調べていくという。

 三浦教授は「肥満でない人も高コレステロールになる危険がある。食べ物に含まれる脂肪に注意してほしい」と呼びかけている。

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