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【かながわ美の手帖】箱根ガラスの森美術館 「~奇跡のガラスを生んだ~華麗なるバロヴィエール一族展」

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 なぜ脚が折れないのか。同館学芸員の斎藤彩香は「ガラスは細く加工するほど弾力が増す。性質を知り尽くし、自在に操る技術を持つからこそ作ることができた作品だ」と話す。

 1895年に開催された第1回ベネチア・ビエンナーレの関連展覧会に出品されたものだという。一族がそれまで数百年かけて培った技術の粋が集められた作品だ。

 ◆築いた名産の礎

 1千年以上続くといわれるベネチアのガラス工芸の歴史のなかで、バロヴィエール一族は代々、名跡として名をはせてきた。工房の記録は14世紀ごろまでたどることができるという。

 蓄積された技術が大きく開花したのが15世紀。アンジェロ・バロヴィエールが原料の珪砂(けいさ)の純度を高めるなどして、無色透明なガラスの開発に成功したのだ。これによって表現の幅が広がり、人々を魅了するベネチアングラスの礎となった。

 会場では当時の作品「人物行列文壺」や、19世紀に復元された「バロヴィエール・カップ」を展示。いずれもコバルトブルーの器にガラス粉を顔料とする「エナメル絵付け」という技法で描かれており、色鮮やかな絵柄が目を楽しませる。

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