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旭市旧飯岡中跡地活用で検討委提案 スポーツ関連施設整備し活性化へ海産物店など併設

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 旭市で移転新築後に更地となっている市立中学校2校(飯岡中、海上中)の跡地の活用方法について、市民代表らでつくる検討委員会は市に方向性を示す報告書をまとめ、明智忠直市長に提出した。このうち東日本大震災で津波被害を受けた後に移転した飯岡中の跡地(同市萩園)は、サッカー場などのスポーツ関連施設としての再整備が提案された。市は検討結果を受け入れ、来年度にも一部の事業に着手する考え。震災後、人口減少で空洞化する飯岡地区のにぎわいを取り戻すための復興の拠点として期待を高めている。(城之内和義)

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 旧飯岡中は九十九里浜の海岸線から約200メートルの場所にあり、震災時の津波で校舎1階と体育館が床上浸水、運動場が冠水する被害を受けた。被災後もしばらくは使っていたが、校舎の老朽化と耐震性の問題から平成28年に約1キロ離れた内陸部に移転した。現在、計3万1590平方メートルの跡地はイベント時の臨時駐車場などに使われている。

 跡地を観光、交流の拠点として具体的な活用法を検討するため、市は「旭市旧中学校跡地利用検討委員会」を昨年10月に設置。市議や学識経験者、市民代表など12人を委員に委嘱し、現地調査やアンケートなどを行い協議を重ねた。

 報告書では、飯岡中跡地をスポーツ関連施設として活用する方向性が示された。サッカー場を中心にテニスコート、フットサルコート、クラブハウスなどを整備するほか、ハマグリやカキなどの海産物を提供する飲食店や土産物店の併設も提案。隣接する「いいおか潮騒ホテル」や周辺の宿泊施設と連携しスポーツ合宿を誘致するなどして、地元経済の活性化を促すとした。

 市内にはサッカー専用のグラウンドがないため、クラブ活動や公式試合で使える施設を望む委員の声が多かった。一方で、整備費や維持費などの財政負担、近隣住民への騒音対策といった課題も挙げている。

 委員らは8月30日に市役所を訪れ、報告書を明智市長に手渡した。飯岡中跡地の近くに住む委員は「空き地のままだと砂ぼこりがすごく、近所の人たちは困っている。復興のシンボルになるようなものを早く作ってほしいという声も多い」と早期実現を訴えた。

 報告書を受け取った明智市長は「2校の跡地は旭の宝であり、活用方法は長年の課題だった。検討結果を重視して、報告書の方向性になるべく沿うかたちで事業を進めていきたい」と述べ、飯岡中跡地のスポーツ施設については来年度に基本設計まで進める考えを示した。

 一方、旧海上中(同市後草)は19年に移転新築された後、跡地(2万7151平方メートル)は震災時にがれきの仮置き場として使われたこともある。現在は雑種地として更地になっている。

 跡地の活用案は、JR飯岡駅から約500メートル(徒歩6~7分)という好立地を生かし、住宅や商業施設、老人ホーム、日帰り温浴スパなどの複合的施設として開発することで、定住人口の増加につながるとした。

 こちらは民間企業から事業者を公募する開発方式を提案しているが、周辺の道路や排水などのインフラ整備などが課題。検討委では、行政側の財政負担や、市が進める既存の計画との整合性についても更なる検討が必要だとしている。

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