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【黄門かわら版】開催地優勝に固執するな

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 来年秋、茨城県で45年ぶりに開催される「国民体育大会」(国体)。東京五輪・パラリンピックの前年に当たり、各競技のメダル候補らが「調整の場」として参加する可能性があり、例年以上に注目されている。

 国体というと、開催都道府県が天皇杯(男女総合優勝)を目標に選手強化を図り、その大半で目標が達成されてきた。優秀な指導者を招き、競技力アップに力が注がれてきたのは本県も同様である。

 一方、スポーツ界の不祥事は、アメリカンフットボールの悪質タックルに始まり、ボクシングの不正判定疑惑、バスケ選手の買春、女子体操のパワハラと後を絶たない。スポーツに対する逆風が吹き荒れる中、もはや「勝てば官軍」の論理は通用しないだろう。

 陸上のウサイン・ボルトが現役時、異色の団体対抗戦に参加したことがあった。非五輪種目やパラ種目もあり、参加したある日本人アスリートは「世界の運動会」と評した。

 ボルトは絶頂期ですら、勝利至上主義から一定の距離を置いてきた。国体開催地が総合優勝に固執する空気を「陸上の申し子」はどう思うだろうか。

 勝ち負けは「第2の問題」と割り切り、まずは互いを尊重する。相手を挑発するようなガッツポーズは原則、禁止する。開催県としてのプライドと意地は分かるが、スポーツの原点に光を当てることができたら、歴史の転換点となる国体になるに違いない。(日出間和貴)

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