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地震被災の共同浴場、11月復活へ 別府の地元住民ら奔走

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 熊本地震で被災し解体を余儀なくされた、大分県別府市の共同浴場「梅園温泉」が復活する。「愛好者に人気だった名湯を、もう一度」と地元住民らが奔走し、再建費用のめどが付いた。「いい風呂の日(11月26日)」の完成と、師走の営業再開を目指す。

 梅園温泉は大正5(1916)年、別府市元町の路地裏に、住民有志が創設した。男女それぞれの浴場にあった楕円(だえん)形の浴槽は、大人数人が入れば満杯となった。主に地元の人々が利用していたが、敷地内の源泉から出る湯を求めて、訪れる観光客も多かった。

 平成28年4月の熊本地震で、別府市は最大震度6弱の揺れに襲われた。老朽化していた梅園温泉の建物は、隣の民家に寄りかかりそうなほど、大きく傾いた。同年7月に取り壊された。

 その直後、近隣住民が復活へ動き出した。市に掛け合い、復旧費の助成を交渉した。インターネット上で資金を募るクラウドファンディングも活用し、再建に必要な1400万円を集めた。

 今夏、再建工事に着手した。新施設は、前とほぼ変わらぬ広さの浴場や浴槽を設ける。一方で高齢者や身体障害者に配慮し、入り口と、前の道の高低差をなくす。再開後の入浴料は大人300円となる。

 梅園温泉組合によると、別府市にはピーク時の昭和30年代、約200の共同浴場があった。だが、宿泊施設で入浴を済ませる観光客が増え、共同浴場の利用者は減少した。運営が苦しくなり、今では約100施設になっているという。

 同組合代表の平野芳弘氏(66)は「われわれの復活は、他の共同温泉管理者も勇気づけるはず。貴重な庶民文化を未来に残したい」と語った。

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