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盾持ち人埴輪、複数発掘 愛宕塚古墳調査 栃木県内初、周堤上5地点で

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 壬生町教育委員会は3日、国指定史跡「愛宕塚(あたごづか)古墳」(同町壬生甲)の調査状況について発表し、周堤上の「盾持ち人埴輪(はにわ)」が5カ所の地点で確認されたことを明らかにした。茨城大と東京学芸大の調査で判明したといい、盾持ち人埴輪が周堤上の複数地点から発掘されたのは県内初。東京学芸大の日高慎(しん)教授は「かなりの数が並んでいたと推定される。古墳の変遷を考える上で貴重な資料が得られた」と述べた。(松沢真美)

 同古墳は6世紀後半に造られたとされる前方後円墳。昨年、両大の発掘調査団が発掘、町教委が調査した結果、77メートルとみられていた墳丘部は全長82メートルであることが判明、二重の周溝を備えた古墳であることが初めて確認された。周堤上からは円筒埴輪や、盾持ち人などの人物、馬の形の形象埴輪が発掘された。墳丘部と周堤部とで大きさが異なる円筒埴輪が確認されるのは全国的に珍しいという。

 盾持ち人埴輪は盾を構えた人物の形をした埴輪で、古墳を守るために配置されたと考えられている。

 今回の調査は8月20日~今月9日に実施。昨年の調査では、埴輪が墳丘の平坦な部分と周溝外側の土塁に計2列あり、墳丘全体を囲んでいたと推定していたが、今回、墳頂部にも列があり、三重に配置されていたことが分かった。

 また、昨年は1カ所だけで確認された「葺(ふ)き石」が今回の調査では前方部、後円部の墳丘第2段部の斜面3カ所で確認された。前方部南側斜面に明確に残っており、群馬県にある古墳の影響を受けた特徴がみられる。平らな基壇部分は想定以上に広いことも確認できた。

 壬生古墳群調査整備委員会の白石太一郎委員長は「埴輪の配置が分かっている古墳は全国的に珍しく、貴重。今回の調査で古墳の形が相当変化していることが分かった。手がかりが得られつつあるので、今後の調査が期待できる」と話した。町教委では来年3月まで調査を続ける。

 今月8日に現地説明会を開く。午前10時、午後1時の2回。駐車場は東雲(しののめ)公園駐車場(同町壬生甲)。問い合わせは町立歴史民俗資料館(電)0282・82・8544。

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