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【かながわ美の手帖】横浜美術館「モネ それからの100年」展

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【かながわ美の手帖】
横浜美術館「モネ それからの100年」展

クロード・モネ「睡蓮」(1906年)=吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託) クロード・モネ「睡蓮」(1906年)=吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)

 後期は90年代以降、「睡蓮(すいれん)」を連作。睡蓮の咲く水面に周囲の樹木や空が反射して映り込み、実像と虚像がオーバーラップする。その水面を断片的に切り取る構図は、フレーム外までイメージが続く感覚を見る者にもたらす。

 どの時期も独自性と革新性に満ちている。それを裏付けるのが、同じ空間に展示されている、もう一方の主役、現代アートの数々だ。「必ずしもモネからの影響の自覚がなくても、われわれから見て、モネと結びついていると感じられる作品」(松永)が選ばれた。半数以上がモネと親和性のある日本人作家。モネの向き合った創作課題が引き継がれ、共有されている。

 ◆視覚の喜び再発見

 中期と後期の間には「モネへのオマージュ」と題して、モネの絵画から直接的に引用した作品ばかりを集めた章を挟んでいる。ロイ・リキテンスタイン「積みわら #1~6」(1969年)、ルイ・カーヌ「睡蓮」(93年)、福田美蘭(63年生まれ)の「モネの睡蓮」(2002年)などだ。

 福田は本展のために新作「睡蓮の池」、さらに連作として「睡蓮の池 朝」を寄せた。同じく湯浅克俊(78年生まれ)と水野勝規(82年生まれ)も、新作を本展で発表した。

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