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藤岡ハンマー事故検証委、競技別の対策指針作成を 生徒にもヒヤリ事例周知

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 県立藤岡中央高校(藤岡市中栗須)で昨年12月、サッカー部2年の男子生徒=当時(17)=の頭に陸上競技用ハンマーが当たった死亡事故で、県教育委員会の事故検証委員会の渡辺正樹委員長(東京学芸大学教授)は30日、部活動でのグラウンド使用のルールが曖昧で、事故が起きる危険性について情報共有できていなかったことなどが原因とする報告書を笠原寛教育長に提出。全ての部活動で事故を防ぐため、競技別の安全対策ガイドラインを作成し、各校に指導徹底するよう求めた。 (住谷早紀)

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 報告書では事故原因について、陸上競技部とサッカー部が同じグラウンドを使う際の明確なルールがなかった▽事故発生前にもハンマーの投擲(とうてき)による危険な場面があったが、顧問や管理職間で情報共有されていなかった▽投擲サークルに照明が当たらず、部外者は練習していることに気付かなかった-と指摘。

 具体的な再発防止策として、投擲練習を他の部の活動時間外に行う▽コーン設置などで「立ち入り禁止」とはっきり知らせる▽複数の部が同じグラウンドを使う際のルールを明確化する-などを提示した。

 また、投擲のように、生命や身体に大きな危険を及ぼす恐れがある競技種目の練習の際には、必ず顧問が立ち会い、顧問不在の場合は危険がない練習を行うべきとした。

 県教委に対しては、競技別安全対策ガイドラインを作成し、生徒にもヒヤリハット事例の情報を共有させるよう指示。

 「安全の確保には危険予知の意識を絶えず働かせることが肝要であり、県教委は強い決意をもって各学校を指導すべき」とした。

 報告書を受け、県側は「私どもに(事故の)最終的な責任があると思う。生徒の遺族の意向に誠実に対応していきたい」と説明。

 笠原教育長は「再びこのような悲惨な事故を起こさないという強い決意を持って、教育活動を行う」と話した。

 藤岡中央高校ハンマー直撃死亡事故 昨年12月20日午後6時半ごろ、陸上競技部3年の男子生徒が投げたハンマーが、練習を終え後片付けをしていたサッカー部2年の男子生徒=当時(17)=の頭に直撃。2年の生徒は出血性ショックで死亡した。事故当時、陸上競技部の女性顧問が練習に立ち会わず、複数の部が同じグラウンドを使用する際の危険性を校長や教頭など管理職が把握していなかったことが問題として指摘されていた。

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