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【ちば人物記】安達新体操クラブ代表・安達三保子さん(71) 成長過程見守ることに喜び

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 市川市塩浜市民体育館で、女子選手がボールを自在に操り、躍動している安達新体操クラブ。「体を使って。高く、高く。止まれ。1秒、ちゃんと、しっかり止まって」。安達さんは一生懸命に練習する若い選手を見守り、声をかける。

 幼稚園児から大学生まで約80人を指導している安達さん。「伸びやかな表現力を身につけるように育てています。豊かな人間性も養う。新しいものを取り入れる気持ちを忘れない。情熱を持って指導しています」という。

 3歳から日本舞踊を始めた。ダンスが大好きで、宝塚歌劇団に憧れる少女だった。新体操と出合ったのは中学生のとき。ボールやリボンなど手具を持って表現する華麗で芸術性の高いスポーツに魅せられた。東京女子体育大学に進学後は、全国から集まった仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し、新体操の選手として成長していった。

 安達さんは、昭和44年に開催された世界新体操選手権ブルガリア大会で、日本代表(団体)に選ばれた。

 大会では、仲間とともに全力を出し切って演技した。その結果、見事5位に入賞。周りからは「日本の演技はすばらしい。東洋の選手はすごい」と絶賛されたという。

 指導者の道を歩み始めたのは、「母親たちから『子供に新体操を教えてほしい』と頼まれるようになった。最初は、小学生5人くらいで始めたんです」と振り返る。

 指導方針は楽しく、厳しく。子供たちを幅広く受け入れ、まず、新体操を好きになってもらう。選手を目指す子は目標を設定して厳しい練習に取り組む。

 「新体操は心が動く種目です。心が演技に出る。体力と技術はもちろんですが、心を強くする。10年ほどして、育てた子が徐々に成果を出すようになった。じゃあ、大会に出してみようか、と」

 やがて実力の高い選手を輩出するようになった。世界を舞台に活躍する選手も育てあげたが、重視しているのが団体競技だ。

 安達さんは「自分さえよければ、では駄目です。仲間を思う気持ち。仲間といっしょに頑張る気持ちが大切。自然と体が鍛えられ、いつの間にか、成長していく」と力強く語る。

 指導を受ける大学生、堂園明香里さん(18)は「安達先生はすごく選手思いです。普通の子でも頂点を目指せる希望を与えてくれます」と笑顔で話す。

 暑い夏に選手たちはひたすら練習に励み、大会に臨む。安達さんは、そんな選手のそばにしっかり、寄り添う。

 「新体操は女の子にとって憧れのスポーツです。選手になりたいと夢見る子が努力して上手になり、いろんなところへ羽ばたいて行ってほしい。その成長過程を見守ることに喜びを感じています」 (塩塚保)

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【プロフィル】あだち・みほこ

 昭和22年、東京都出身。東京女子体育大学卒業。日本体操協会新体操強化部長などを歴任。安達新体操クラブ代表。市川市、浦安市などを拠点に指導。歌舞伎と宝塚歌劇団ファン。好きな言葉は「愛情」と「努力」。

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